オークランドシティパークで全裸の少女の銃殺遺体が発見される。何発も背中から撃たれており、弾丸の射出孔は胸部に集中していた。

遺体のまわりには出血痕がないため、まるで空から落とされたようであった。

被害者はつけ爪をしておりもし、第三者と争ったのであれば、皮膚片が付着しているだろうと推理された

被害者少女の体にはタトゥーがほぼ全身にあり、銃を持ったハローキティが彫られていた。

被害者の携帯電話もなく、薬莢すら落ちていなかった。公園の周りは空き家が多く

目撃者は皆無であった。

被害者の身元がわかったところで、検視報告が来た。6発の銃弾のうち一発が背中を貫通し、それが致命傷となった。

また犯行に使われた銃弾は※RIP弾という銃弾であった。

※RIP弾

RIP=Rest In Peace=安らかに眠れという死を連想させるネーミング

口径バリエーションは380ACP、9mm、10mm、357SIG、40S&W、45ACP、12ゲージスラグ

合法であるが、着弾時に弾頭が八つに分裂する。

やがて、被害者の乗用車を発見するが、遺体が遺棄された場所から、かなり離れていた。

しかも女性が身に着けていたであろう、黒の上着が見つかり遺族に連絡をする（被害者の身元が既に特定済み）。それとジュース二本の空き瓶が捨てられていた。

黒の上着とジュース二本の空き瓶が捨てられてた場所は、金網がめぐらされていた場所で恐らく、警察は”ここまで調べていないだろう”と犯人がたかをくくったか？

あるいは夜間だと人目に付きにくいと油断しての行動だったのか？

しかし、犯行現場かと思われたが、そこでも血痕が見つからず、

犯行現場の特定に捜査関係者は苦悶する。

被害者の乗用車のGPS？から、事件当日の足取りを追うと、高速道路に沿って、円を描くように移動している。

（これってよくある、もし犯人が運転してるのなら、犯人の行動範囲、パターンによって、遺棄場所とか、その行動範囲内で合致してくるのでは？）

今度は、スマホの情報位置から重なる携帯番号を割り出し

車の情報位置と携帯の情報位置が合致するなら、、。

しかし、これでも”状況証拠”なんだろうね。

令状は降りると思うけど。

捜査から一年が経過したころ、遺族から懸賞金がかけられた。

そこである情報を入手。

タレコミで”彼の名前は●●。少女の名前は△、殺害後

オークランドシティパークで遺棄した。700ドルで殺害を依頼された”

このタレコミと被害者女性の車に乗車してたであろう、

男二人と浮浪者の女性。パーキングエリアでのカメラ映像でジュース二本

購入した映像が残っていたが、男二人のDNAは不一致であった、、。

捜査から750日目

この事件を担当していた、殺人課にきてまだ三か月の新米刑事は

堂々としていた。その姿は雄々しく、自信に満ち溢れ、たくましく一人の殺人課の刑事となり

先輩の握手を強く握りしめる。それはけっしてあきらめずに、何度も捜査に行きつまり、何度も壁にぶちあたり

それでもなお、正義の元、真実と正義を勝ち取った証であった。

会見の場で、”必ず犯人を捕まえてください”と語っていた遺族は、長い長い戦いに、ようやく一つの区切りを

付けることが出来、”事件を風化させずに解決して下さったことに感謝します”と

殺人課のボードに赤字から黒字に書き換えられた。

黒字は事件が解決したことを意味していた、、。