第5話休日

その休日はからりとした天気だった

それでも気分が気だるく出かける気が起きなかった

彼女は友人たちと出かけている

午後になってバイクを出した

いつものドライブコース

陽がかたむいてきた

帰り道

信号待ちで止まっていたら

白いスポーツカーがとなりに

助手席にはスマホいじっている派手な化粧の女

スポーツカーがアクセルをふかし排気音で俺を煽ってきた

わかったよと、こちらもアクセルを回す

シグナルレースだ

信号が青に変わる少しまえにスポーツカーは爆音を残して飛びだした

あわてることもなく私もアクセルとクラッチを合わせて付いていく

スポーツカーを追い越しはしない

でも離されることもしない

緩やかなな右カーブの手前でスピードを緩める

道路沿いの自動販売機で止まりスポーツカーが右カーブを過ぎたとき青い制服を着た男たちが赤い旗を降り停車させている

「ここはスピード違反取り締まり区域なんだぜ、ありゃ罰金いくらだろう」

ゆっくりヘルメットを脱ぎ自動販売機から缶コーヒーを取り出しスポーツカーのドライバーが道路脇へ制服着た

男たちに連れていかれるのを眺めていた、あの化粧の濃い女はスマホをいじっているだろうか

今日は退屈な日だった


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る