第3話泣き別れ地蔵

ずいぶん昔のことだった

雨降りのとき

峠をバイクで走らせていた

頂上のバス停でひと休み

躰が冷えて震え

マルボロを一本

ジッポーがなかなか点火しなかった

バス停の横に小さな地蔵さん

泣き別れ地蔵

そうか分水嶺だったのか

降る雨はここで南と北へ別れ

ていくのか

マルボロの紫煙が雨降る空に

吸われて行った

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