遅れた「会いに行くよ」が、届いた夜

高校時代、仲の良かった3人組。
夏が終わりに近づく頃、一人の友達が病院に入院した。

忙しい部活、進路、青春の時間。
「行かなきゃ」と思いながらも、私は「会いに行かなかった」。

そして届いた、たった一言のメッセージ――
【今から会えない？】

それは、永遠に届かないはずの、彼女からの最後の呼びかけだった。
だけどその夜、思い出の場所に、彼女はいた。
泣いて、笑って、謝って……もう一度「会いに行く」ための、奇跡の夜。

これは、過ぎ去った夏の続きを生きる、
一人の少女と、一生忘れない親友の、再会の物語。