ユア・スラング
榮 蒄太郎
ユア・スラング
ポリティカル・コレクトネス 薄着して影をなつけるために日傘でいたね
蛇のようにやさしいおまえの首筋が海に絡むのをここからみてる
懐かしい果実が熟れるくらやみで腕毛を触れて話しかけてよ
間違っていて好きだった皇室をやってるテレビの明かりできみと爪を切ったり
母親は眠る用の月に行き手のひらに砂つけていつか帰る
水垢の鏡には狭くふたりで髭を剃り明るい予言が必要だった
与野党のことをあなたと話すとき古いHONDAのルーフでゆれる光が
関節は拒む母さんの指輪夢の中でも男であること
長い時間をふたりで鯨たちのように線路を軋ませながら話してきた
アイ・ヘイト・ユア・スラング 焼け落ちる家を見たことまだ憶えている?
ユア・スラング 榮 蒄太郎 @ei_
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