4.『阿久津さん』以外の作品も語りたい

 私は『阿久津さん』など長岡先生の作品を読んで、男言葉ヒロインに目覚めたのだと思う。長岡先生が描かれる男言葉ヒロインは全員魅力的である。

 『イブキ自覚して』の川上伊吹は言葉遣いだけでなくビジュアルもボーイッシュなヒロインだが、阿久津さんのようなヤンキーではない。天然で全くツンツンしておらず、友達思いな女の子だ。最初から主人公にデレデレだが、それは親友として接しているからだ。それ故に、恋に落ちてしまった伊吹ちゃんを見るのが楽しみだ。

 『好きだ、荒川さん』のヒロインである荒川さんは年上ヒロインだ。職人のような姿で現れた彼女は、元ヤンかどうかは不明。学生のメインヒロインが多い中、社会人と思われる荒川さんは貴重だ。阿久津さんや伊吹ちゃんとは違い常にクールで、やはり大人ならではの魅力を感じる。

 『イブキ自覚して』も『好きだ、荒川さん』も読み切り作品だが、私はいつまでも続きを待っている。それにしても、違うタイプの男言葉ヒロインを3人も生み出した長岡先生は、もう天才だと思われる。

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語らせてください!長岡先生 橙こあら @unm46

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