第4話

 彼との日々は最高だった。


 だが、ある時魔物狩りが流行してしまい私もその対象だった。


 家に魔物狩りが押し寄せてきた。


 「どうやら、一緒に居られるのはここまでみたいだ」


そんな


「これしか方法はないんだごめんな」


彼は泣きながら私を抱きしめる。彼だって嫌なんだ。


「最後にこんなことがあっても、人を嫌いにならないでくれ。」


嫌いにならないよ。ご主人様も人だし


「俺も正直、人か魔物なら人を選ぶ」


分かってる。でも


「でも、当然無闇やたらに魔物を殺す人間は俺も嫌いだ。だが、連中はまだそれなりに思考はある。スライムちゃんからしたら理不尽極まりないけどなぁ」


そうだよ!!こんな急なお別れをすることになるんだか


「スライムちゃんが本当に優しいことは知っている。・・・でも、辛い面がもっとあると変わると思う。」


もうたくさん見てきたよ。人も魔物も


「お願い、出来れば正当防衛だとしても出来る限り人を殺さないでほしい」


約束・・・する。ご主人様を傷付けるような人以外は正当防衛じゃなくても


「約束して、あとこれから生きてくれて何としても!!


そして、ご主人様は私の中にありとあらゆる道具を詰め込んで私を逃してくれた。


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