第2話、5年の歳月と剣の稽古
~5年後~
月日が流れ、あれから5年が経過した。
俺は5歳になった。
当然ながらこの世界での言葉や言語もきちんと学んで覚えた。
俺には"アルスーン・レッドフィールド"という名前をもらった。
名付け親はあの魔女お婆さん。
愛称"アルス"である。
レッドフィールド家は代々…農業を営む家柄で結構な広さの敷地を有している。
主にこの世界での野菜や果物、薬草や花まで育てて生計を立てている。
ちなみに魔女お婆さんの名前は"ソニア"という。
フルネームはソニーアード・レイアッドである。
実はこの異世界ではかなりの有名人で、レイアッド家は名家でソニアお婆さんはそこのご令嬢だったらしい。
魔法や薬学の才能があり、この異世界の王都キングダムウォールの薬学研究師と第一魔法師の資格を持っていて、医師や魔法師をやっていた経験のある人。
簡単に言えば凄い人である。
今は俺の家庭教師と魔法の師匠でもある。
魔法はかなり無理を言って頼んだ。
ソニア婆ちゃんからは、身を守る為とやむを得ない場合以外は絶対に人に使わない条件で弟子入りを許してもらった。
この世界での異世界の言語をラージ語というらしい。
最初はほとんど意味不明だったが、ソニア婆ちゃんが俺に優しく教えてくれたおかげで普通に話せるようになった。
日本語に近い発音とひらがなやカタカナのような文字の書き方まで存在するらしい。
最初はそのひらがなやカタカナから基本通りに知って学んだ。
最初は面倒臭いと思ったが…言語や言葉の勉強もしっかりやろうと考えたからである。
俺の住む、この村はライゼルと言う。
村の初代村長の名前から取ったそうだ。
村の稼ぎはほとんどが農家による物で、たまに狩猟や魔物討伐等で生計を立てている。
ライゼル村の収入のほとんどが俺の家の畑で取れた野菜や果物、薬草や花をメインとしている。
主な食べ物は畑から収穫した野菜や果物や草花等、たまに商人が村に来て出店を行っての買い物や…魔物討伐による肉等。
初級クラスの魔物であれば…村人達で討伐や捕獲する事も可能だ。
この異世界での俺の父親は"ライオネット・レッドフィールド"という。
愛称は"ライ"である。
仕事は農家で、収入源は畑仕事で育ったこの異世界での野菜や果物等である。
農家の仕事が無い日はいつも酒を飲んで寝ている。
普段は怒る事はないが酒癖が悪く、酔うと怒りっぽくなるのでお酒を飲んだ日は出来るだけ近寄らないようにしている。
その上不器用で表現力が下手なので、いつも俺の母親とトラブルになる。
この異世界での俺の母親の金髪の綺麗な人の名前は"マリアルーク・レッドフィールド"という。
愛称は"マリア"である。
見た目が美人でスタイル抜群な上にめちゃくちゃ優しい、俺の自慢の母親だ。
料理も凄く旨いし、文句無し。
たまに俺の父親との口論があったりするが、すぐに俺やソニア婆ちゃんやご近所さんに止めてもらっている。
俺の父親のライとは占い結婚らしい。
占い結婚とは、占いで運命の相手を決めるという物である。
占いはこの異世界ではかなり重要であり、将来の仕事や運命の相手等を決めるのに使われている。
俺の父親のライの農家は元々はライの父親、つまり俺の祖父の代から引き継いだ物だが。
将来占いによっても農家の方良いと結果が出たからみたいだ。
ちなみに俺には家族が他にも、俺の伯父おじさんの"ラルクラット・レッドフィールド"が居る。
愛称は"ラルク"という。
剣の腕前は達人で、王都キングダムウォールの騎士団の団長を勤めたほど。
もちろん将来占いによって騎士になる結果が出たからもあるが。
任務中の怪我によって引退する事になったので、この村に帰って来たのである。
俺のカッコいい自慢の伯父さんである。
何度も弟子にして欲しいと頼んで、ようやく稽古だけでもさせてもらえる事になった。
ラルク伯父おじさんには娘が居て、名前は"レーナール・レッドフィールド"という。
愛称は"レーナ"である。
俺より2つ上で7歳のお姉さんであるが、少しお転婆でしょっちゅうラルク伯父さんに叱られている。
俺の従姉で俺の前だとお姉さんぶるので、少し困っている。
ちなみにレーナ姉さんの母親とラルク伯父さんの奥さんは流行り病でレーナ姉さんが小さい頃に亡くなった。
長くなったが俺の身の回り話はここまでだ。
王都の話はまたの機会にしようと思う。
今日はラルク伯父さんから剣の最初の稽古とソニア婆ちゃんの魔法と薬草と薬学の勉強だ。
まずはラルク伯父さんの稽古から、ラルク伯父さんの家のドアをノックする。
「ラルク伯父さん来たよ?」
「アルスくーん!おっはよー!」
「れ、レーナ姉さん!?」
ドアが開くと同時に、俺の2つ上の従姉のレーナ姉さんが俺に抱き付いてくる。
自分の実の弟同然に接してくるので、たまに暑苦しいと感じるが、いわゆる愛情表現なので我慢している。
俺が小さい頃からおままごとやオモチャにされた思い出しかないが。
「アルス来たか?今行く…」
ラルク伯父さんが杖をついて、こっちに歩いて来る。
ラルク伯父さんは騎士団長時代の任務中に足を負傷した為、杖をつかないと歩けないのだ。
「アルス君だ!今日は何して遊ぶ?」
「レーナ姉さん今日はラルク伯父さんと…」
「レーナ!いい加減にしなさい」
ラルク伯父さんのゲンコツが軽くレーナ姉さんの頭に当たる。
「痛~い、パパ嫌いふん!」
「レーナ姉さん!後からおままごとやろうよ?」
「ホント?じゃあまた後で遊ぼうねアルス君!」
ラルク伯父さんに叱られてほっぺたに可愛いお饅頭が出来る。
これはこれで可愛いのでよし。
俺が気を効かせて後で遊ぶ約束をすると、すぐに機嫌を直して元気良くスキップしながら走って行くレーナ姉さん。
「すまないなアルス」
「大丈夫だよラルク伯父さんレーナ姉さんの扱いには慣れているから」
「それじゃ行くぞ?」
「うん」
ラルク伯父さんから木を削って作られた短い木刀を渡される。
俺はそれを受け取り、ラルク伯父さんの後ろから付いて行く。
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