元彼との復縁【せいこう】で快楽へ

正糖派

第1話 きっかけ

あっ、んんっ………、

甘い声で鳴いていた。上に乗っかっているのは夫じゃない。


元彼、上間 仁 だ。

どうしてこうなってしまったのだろうか______










「明菜ーいってくる」

祐希の声だ。

「いってらっしゃーい」

ドアが閉まる音がすると、私は誰も見てないのをいいことに自分で自分の快感を得ようとした。祐希が単身赴任でしばらくいないことが分かってるから。

目の前で流れるAV女優の鳴き声。

快楽に溺れて淫らに左右に動く腰。

甘い蜜を吸ったような蕩けた顔。

「ん、んんっ…」

足りない。もう少し奥まで…。

良いな、私もこんなに鳴かされたい。祐希になれそうなくらい、大きな声を出しちゃって……。

そんなときだった。

ピンポーン

宅配便か。ドア開けよ、って………

「じ、仁…??」

そこには、配達員の格好をしている仁がいた。

彼は段ボールを床にドサッと落とした。

「明菜………!!」

彼の目は今にも泣きそうだった。


そうだった。私は彼に一方的に別れを告げたあの日から1回も会ってなかった。




彼と初めて体の関係を持った日

あれは高校2年の夏の日だったか。


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