脳は、ひとつの宇宙である。
ある研究では、脳の神経細胞のネットワークと宇宙の銀河のつながりに、驚くべき類似点が見つかったという。
この物語は、そんな脳という宇宙に起こった、深刻なエラーの物語だ。
「あれ? 今日って何曜日だっけ?」
あなたは、そんなことを思ったことはないだろうか。
忙しい毎日を送っていると、つい、そんなこともあるだろう。
そしてそのあと「あれ? 昨日何してたっけ……?」となることも少なくない。
この物語は、それが核となっている。
水曜日が、消えるのだ。しかも、毎週。
主人公は、この謎を解明すべく動き出す。
それはほんの小さな動きかもしれないが、それは、大きなうねりを生み出していく。
一匹の蝶の羽ばたきが、やがて大嵐を生み出す端緒となるかのように。
次々と明るみに出る事実と、それをさらに上回る謎。
ぽっかりと空いたように見える水曜日の中には、目には見えない多くのエネルギーが渦巻いている。
そう、それはまるで宇宙空間を満たす暗黒物質のように。
それを観測しているのは、誰か。
観測されているのは、誰か。
脳という宇宙に、飛び込め。