雫恋 短歌10首
ねむりありす
雫恋
桜の木 見上ぐるばかり 古ぼけた ごめんの痛み 舞い落ちてくる
嘘の恋 ひたむきな恋 夜に浮かぶ 触れずに過ぎた ためらいのリップ
紫陽花の 雨むせぶ時 探してる 誘い断る 理由と言葉
愚かにも 夏の予感に 誘われて 翠雨へ浮かぶ 欠けた月
月時雨 幾夜もとめた 指先が 届かぬ背中 素っ気ない眠り
夏の果て 広がるレモン 走り抜け 触れて欲しくて スピード上げる
ひたむきな 想いが迫り 瞼とじ 咎める涙 憂愁の影
離れゆく ふたつのもみじ 並木道 月に零れる 玉響の恋
じゃれ合いの 囁く言葉 震える鼓動 曖昧なまま 空惚けてる
夜かさね 刹那泡立ち 行き止まり 顔を埋める 白いワイシャツ
雫恋 短歌10首 ねむりありす @nemurialice
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