ページ23

 した僕の名前は黒く塗りつぶしといた。

 とりあえず僕の事はH氏とでも思っておいてほしい。

 そしてふと鞄を見たらその中に写真が入っていた。

 T氏、N氏と僕の3人で写った写真だ。

 最後のページはその写真に捧げようと思う。

 僕の人生にとって1番大切な人は、やはりこの2人だ。

 この2人がいなければ今の僕はいないだろう。

 もしもう少しで死んでしまうなら本当に短い人生だったと思う。

 それと同時に思い出すのは彼らなのだ。

 できることならもう少し、いや100歳くらいまで生きたかった。

 なぜ今なのだ。

 なぜ僕の生きているこの時代にこんな事が起こったのだ。

 いままで人類何千年もあってなぜ今こんな世紀末になっているんだ?

 そう思うと怒りが止まらなくなってくる。

 でもぶつけるあてももう存在していな

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