ページ13

 かと思っている。

 次の日の朝……いや日が照ってたから昼間というべきか。

 N氏は気持ち良さそうな表情で眠るように死んでいた。

 最初はそれに気づかずゆすり起こそうとしたが顔を叩いた所で気づいた。

 彼は眠るときどんなことを思って永遠の眠りについたのだろう?

 今となってはもうわからない。

 なんであんな返事しかできなかったのか。

 後悔しても本当に遅かった。

 N氏の体の食べられる部位を食し。

 私は1人で自転車をこいで宛もなく砂漠を彷徨った。

 走っては休憩し、走っては休憩し。

 そこにあるのは虚しさと虚無感で本当に空っぽだったのだ。

 1人とは孤独。

 孤独とは言い換えれば自由と昔の歌で言っていたが自由にしてもできることが少なく。

 とてつもなく広い監獄の中にいるよう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る