第15話 お前、名前でバレバレだろ(2)
「な、なんでアイツが!?」
次の日の朝礼で新しくきた情報部隊のメンバー。
それがよりによってパインやつだとは……。
青みがかった髪色、男を魅了する大きな胸。間違いない。
「サキ=ユーバスと言います。よろしくお願いします」
その甘ったるい声と笑顔に男たちの目が釘付けになる。
ラルは……ふっ、偉いぞ無表情だ。お前は見どころがある男だと思っていたが、その通りだな。しかし、サキュバスだからってサキ=ユーバスとか正体バレバレだ。
「マルスちゃん、元気~」
挨拶の途中で私を見つけて、大きく手を振ってくるサキ。やつのコードネームはパイン。
たまに裏の仕事で一緒になるので顔馴染みではある。
「お、知り合いがいるのか。マルス、面倒を見てやれ」
「分かりました、社長」
私は社長の言葉に嫌々ながらも、そう返事をした。
社長は裏の仕事のことは知らない。
ここの親会社、もっと上の重役が司令部のメンバーだからだ。人事は彼らが決め、社長はそれに従っているだけである。
サキも私も親会社のコネで入った社員ぐらいにしか思っていないだろう。
「ラル、今日は午後休だったな。彼女に工場内を一通り説明してもらえるか? それが終わったら、在庫チェックしてくれ。それで帰っていいから」
「はい、わかりました」
なんだって!
よりによってあの女の案内役をラルがやるのか……心配だ、そう思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます