第2話 結末 

メイを庇いながら逃げる一行。


複数の追っ手がメイに斬りかかる!


リビー「危ない!」


咄嗟に剣を構えて、リビーはメイの前に立ち塞がるが、全ての斬撃は防げなかった。


ぼとっ……


リビーの左腕が切り落とされた。


メイ「リビー〜~!」


メイの悲鳴を帯びた叫びに、遠くからディルが駆け寄って来る。


ディルはその場の追っ手を切り捨て、リビーを一瞬見るが…すぐにメイに視線を移した。


ディル「……メイ!行くぞ!」


ディルはメイの腕を引っ張る。


メイ「リビーが…!リビーの腕が……!!」


リビー「メイ様、逃げて下さい!私は大丈夫ですから。」


切られた腕を紐で縛りながら、リビーはニコリと笑って見せた。


ディル「メイ!お前がここで立ち止まったら、もっと犠牲が出る。だから…前を向け!行くぞ!」


ディルはメイを引っ張りながら走り出す。


メイ「あぁ~……うぅ〜……。」


メイは泣きながら走り出した。


汗と涙で、ぐちゃぐちゃな顔で走り続け、やっと他の仲間が待つ場所まで辿り着いた。


そして、メイはディルに支えられながら馬に二人乗りをして、ビガン国に戻って来た。






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