至高のロック&ポップス&サントラ

☃️三杉 令

永遠に好きでたまらないもの、それは……

小学生の時、TVからダンシングクイーンやチキチータが流れてきた。透明感のあるきれいな歌声だな~としか思わなかった。でも本当に素敵なABBAの曲達だった。

Dancing Queen, Young and Sweet Only Seventeen……


輝く70~80年代。経済成長の中、日本中が希望に満ち溢れていたように思う。

みんな明るく、優しかった。貧しくても幸せだった。


中学生の時、毎朝、兄貴のラジカセから大音量でロザーナが流れて来た(めちゃうるさい)。洋楽が大好きになった。Rosanna/TOTO

コンポを買ってもらって初めて選んだレコードは映画のオムニバスサウンドトラックだった。ET、スターウォーズ……ステレオ音響の感動で昇天した。(笑)


高校生になった。寮の相部屋でヘヴィメタの洗礼を受けた(めちゃうるさい)。

バン・ヘイレンのJUMPを聴いて感動で体が震えた。マドンナ、ポリス、エイジア、ハート、グロリア・エステファン、音楽を聴くと気が狂うほど幸せだった。

毎週末レコードを2、3枚レンタルしては友人とダビングしまくった。ライナーノーツは宝物だった。FMステーション(雑誌)は神だった。エアチェックが日課になった。そうして私の体の半分は音楽で出来上がっていった。

毎週の様に映画を見に行ってはエンディングの曲に感動した。大体2サイクル3本見て6時間くらい映画館に居座った。(笑)


大学生。軽自動車でロクセットをがんがんかけながらサッカーの試合に出かけた。

Sleeping in my car--- making love oh yea!


好きな子や付き合った子もいたが長続きしなかった。音楽程には。

バイトの帰り、大雨の中ずぶぬれで歩いていた。車が止まりユーロビートをかける先輩が「乗ったら?」と気にかけてくれた。「いいっす。歩きます」と断った。傷心の中、思い出すのはなぜか小学生の時に好きだった初恋の子。ほろ苦い大学生活だった。

It must have bee love, but it's over now



 ✧ ✧ ✧



時は過ぎ、いつの間にか遥かな未来に来てしまった。

失恋も仕事も結婚も子育ても、全ては過去に流れ去り切ない思い出に変わる。


それでも――


今でもコールドプレイ、テイラースイフト、そしてアニメや映画のテーマ曲が、ヘヴィメタさえも――新たな曲達がぼくに感動を与えてくれる。やっぱりぼくは何よりも音楽が好きなんだなと今更ながら再認識している。高瀬さん、真野さん、思い出させてくれてありがとう! 自分の好きはやがて誰かの好きを、誰かに幸せを導いてくれるんだ。


好きな音楽はいつも、いつまでも傍にそっと寄り添ってくれる。

もういつ死んでも大丈夫。好きな音楽さえあれば何も怖くない。



好きであることは止められない!!

Can't Stop Lovin' You / Van Halen



 

 ~ Fine ~


 (2025.8.12)

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