第3話 災害の中の悪手

それは東日本大震災という自然災害の中

不幸の中でまた大きな不幸が降りかかった

そんな不幸な少女の話です

その日は穏やかな晴天で、

部屋の窓辺から空を横目に本を見ていました

本の次のページを開こうとした時

グワン、と視界が大きく揺れました

座っているとと倒れる程の大きな揺れ

周りの本棚やテレビ等が

部屋の中心へ倒れ込んできていて

どこが隠れるところを探しながら

這いずっていました、その日家には私しかおらず

両親は出かけていました。

そのまま倒れてくる家具たちを

ギリギリのところでだったり他の家具を盾にしたり

玄関まで四足で必死に逃げていました

それで玄関まで逃げて外に出ると

家の目の前のコンクリートは割れており

自動販売機も倒れていたり、もう地獄絵図でした

周りの家の住人の人たちも

お互い生きているか、人は中に居るか

そんな事を話しながら近くにある

中学校まで行こうと話し合い、

そこまでまとまりあって行こうと決めました

その中子供は特に親が居ない子供は

他の大人と必ず一緒に行くことを話され

ほかの大人たちと中学校まで早歩きで、

けれども足元などを気にしながら行きました

あのトラウマな出来事が起こったのは

その中学校についてからでした

その後大人たちと中学校の体育館で

話し合いや他の事で人が歩き回っており

その時誰かに手を引かれ外へ出ました

その時は混乱している私を外に連れ出して

安心させようとしているのかと脳内お花畑でした。

その手を引いた人は男性で30代半ばくらいでした

その後は口では言えないことでした

私はその日、あの自身の残骸の中で

処女を奪われました。

私は叫んでも力の強い男性の手で口を塞がれ

また叫ぶと私は殴られ歯を折りました、

皮膚が避け痣ができ歯も折れ

精神にも傷ができてしまい

私は今でも男性が怖くなってしまいます

これは地震、災害の中で

本当にあった出来事です。

地震の中、人が大勢居た所で大声が

出しにくいという事や、

相手が男性であるからこそ力で声が出せない。

災害などの周りが混乱する中、

そんな犯罪を犯してしまうという

人間の本当の姿はそういう時に見えるものなのです







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