俺の大好物

俺は、

このハンバーガーショップの

ハンバーガーが大好物だ。

365日、ここのハンバーガーで

構わない。

今日も仕事終わりに

店にやってきた。

新宿の外れのせいか

あまり客はいない。

そこも好きなところだ。

さて、

大好物のハンバーガーがやってきた。

俺は、無造作にかぶりつく。

肉肉しさが染み渡る。

塩、胡椒と特製ソースで

味付けされている。

「どうして、そんなに美味いんだい？」俺はマスターに聞いた。

「ランクAの肉を使っているからな」

もう一口

かぶりつくと

ガリっと何かを噛んだ。

それをプッと吹き出す。

カランと音がして、

よくも見ると

それは

「弾丸」だ。

気にすることはない、

むしろかなり

ツイている。

肉がかなり「新鮮」だ、

という事だ。

俺は数分で食い終わった。

ああ、そうだ、

言い忘れたが、

俺の仕事は

殺し屋だ。

二時間ほど前、

ひと仕事

終えたところだ。

終。