「未来」の技術ならではな絶望感が強烈に描かれています。
AIが支配するようになった社会。その社会では人類が元々の肉体をすて「脳体」という形でのみ存在している。
この社会が出来上がるまでには様々な葛藤があった。AIが支配するまでには、相応な抵抗もあった。
そして、現在。
AIの支配する社会はある種では合理的。でも、感情はそれを受け入れられるものではない。
その果てで、どのような事態が起こるか。
脳体という存在は、既存の生物とは大きく形態が異なる。意識だけははっきり保つことができ、生物としての「制約」も持つことはない。
こうして存在し続ける状況。それは一つ立ち位置が変われば圧倒的な悪夢に変わることにもなる。
この主人公は最終的にどんな境地に至るのか。絶望のような時間がこの先も続くのか。やがては「考えることをやめる」ことにもなるのか。色々な想像力を刺激されました。