私たちの「安全で退屈な日常」を、一瞬にして冷酷で、だけど最高にユーモラスな「あちら側」へと引きずり込む、新しい恐怖。それがこの「触らぬ怪異に祟りなし」です。
「日常と非日常の境界線……そんなものはない。日常に潜む『あちら側』は、唐突に、無作為に、無意味に、その姿を突きつけてくる」
そんな怪異や悪魔、都市伝説に、まるで磁石のように引き寄せられ、遭遇し続けてしまう「超・巻き込まれ体質」の主人公・黒石傍人が織りなす、連作形式の皮肉とユーモアたっぷりのこの物語には、読みどころがいっぱい。
ときには、祖父母の家の蔵で見つけた金貨の詰まった瓶から現れた巨大な山羊面の悪魔に、魂を賭けたゲームを仕掛けられ、ときには、学校一の美少女ギャル・白河桐花に呼び出され「オカルト研究会」なる非公式サークルの不吉な儀式に誘われ、そしてまたあるときは、「こっくりさん」をロジカルに撃退したり……。
ただのホラーでも、ただの学園コメディでもない、人間の身勝手な欲望と、怪異の冷酷なルールが織りなす極上のオカルト・エンターテインメント。
読んだ後、あなたの部屋の扉や窓、机の引き出しが無性に気になり始めたら――それはあなたも黒石傍人の「あちら側」に足を踏み入れてしまった証拠っ!
さあ、これを機にこの奇妙で最高に面白い物語の、最初の目撃者になってください!
怪異に対処する経験が豊富な中学生の話
怪異はルールに縛られるって点と、経験値から頭を回転して対処方法を編み出す爽快感。
怪異の仕組みと対処方法を主人公が思いついてから行動に移す様は探偵の解明ぽい。
かと言って難しい説明ばかりとかではなく、謎解き+怪異の対処でわかりやすく臨場感もある。
ボケとツッコミが話に編み込まれている面白い男な主人公。
学校生活の様子も少しの非日常が混ざった現代の青春感。
かと思えば、怪異から生き延びる動きはガチのそれ。
ちゃんと伏線とかしっかりしているので読み物として面白い。
怪異も聞いたことあるやつからオリジナルまで。
説明はわかりやすく、だが主人公に典型的なあほムーブがないのでストレスフリー。
怪異系が好きな人も、初めて読む人も、幅広い層が楽しめる作品。
正直、各章で1つの事件って区切られているのもあるが、この話は何章でもクロシーと関係者が怪異に巻き込まれるのを読める。
とりあえず読んでほしいし、これからも読んでいたいおすすめの作品です。