本作は作者である@Teturoさんが行う家庭菜園についての話です。
それ加えて、栽培する植物についての話や、家庭菜園を巡る人々の話がくっついています。
どれも含蓄がありつつも、学を衒うわけではない素直な語り口が心地よいエッセイです。
現代社会で一般に手に入る種苗がF1種だということは知っていましたが、エッセイで読むとまた趣が違います。
やはり、大企業が食用植物を商品としてパッケージ化する。そして寡占するというのは、嫌な感じです。
固定種を農薬なしで栽培する困難さ。
または、一般的に野菜の出回る時期と自然農法に近い感じで栽培した時の時期のズレ。
地元の固有種の滋味深い味。
そのいずれもが面白く、感心することばかりです。
まさに地に足がついた視点からの野菜の考察。
読んでいて地場野菜を食べたくなりました。
楽しいエッセイです。
御一読をお勧めします。