第68回短歌研究新人賞佳作『確かにゆれる』より5首抄


貧血の寸前にくる焦燥の、コンクリートブロックの手ざわり


話さないことの幾つか 手のひらを内側にしてひとはみな立つ


カーテンの柄に小鳥がいたことに気づいて今だれかと話したい


水を飲む一輪挿しとなってゆく内側のかたちを意識する


バゲットも静物画めく予報では止むはずだった雨のあかるさ

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【短歌連作】誌面掲載作品より抜粋 夏山栞 @72yama

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