僕の片思い

ユタユタ

第1話出会い

 ぼくが約5年も片思いをしている子と出会ったのは小学校1年生のころ。

相手はその当時小学校2年生だった。そう、年上だ。

 その時の僕はまだまだ無邪気で右も左もわからないまま入学し日々を送っていた。

 ぼくが通っていた小学校は人数が少なく体育や図工などはほかの学年と一緒に受けたり、校外学習もほかの学年と一緒に行っていた。

 そんな中僕は知らず知らずのうちに彼女に惹かれていった。

 今考えると、多分その当時の僕はそんなこと1ミリも考えていなかったんだと思う。

 でも僕は少しずつ気になるから好きという気持ちになっていったんだと思う。

 小学校3年生の頃だったと思う。周りの評価よりもその人からの評価ばかりが気になっていた。どうしたら好かれるかどうしたら振り向いてくれるか。そんなことばかり考えていたことを今でも思う。

恋愛の意味が分かってきたのは小学校4年生の頃。ちょうどアニメを見だした頃だったと思う。僕は密かにアニメを見ながら「こんなことがしたい!」と思ったりしていた。そうその相手はもちろん、あの子だ。

でも今思うとこんな妄想をするほど僕はあの子に惹かれているんだとりこになっていたんだと思う。

 1つ年を重ねていくごとに相手もその分年を重ねていく。そんな中僕は同い年になれないかなというバカみたいな妄想をする日だってあった。

そしてとうとう小学5年生になった。相手は小学6年生。

一緒に学校に通える日もどんどん少なくなってきた。僕は吹っ切れたように前よりも頻繫に彼女とかかわるようになった。毎朝毎朝自分の準備が終えれば6年生の教室に行ってアニメの話をしたり色々な話をした。多分この1年がなければそんなに仲は良くなかったかもしれない。大好きなあの子の笑顔。マスク越しで見ても大好きなあの子の笑顔。癒しのようだった。そんな日々が続きとうとう大好きなあの子は卒業してしまった。心にぽっかり大きな穴が開いたようだった。

 そしてそこからの一年は面白くはあったが前とはまた違う面白さだった。

小学校では見れない大好きなあの子の笑顔。早く中学生になりたくてたまらなかった。話せたとしても地元のイベントとかだけ。でも唯一救いだったのはLINEを交換していたこと。たまに相談に乗ってもらったり逆に相手の相談に乗ったりすごく楽しかった思い出がある。

 そして迎えた自分の卒業式。あまり寂しいという感覚はなく中学校が楽しみで仕方なかった。早く大好きなあの子と話したくて、大好きなあの子の笑顔が見たくて仕方なかった。 

  

                    次回 中学生活

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