スミとオコメ
日戸 暁
第1話 窓辺
黒猫のスミは今日も、窓辺に居る
飼い主が仕事に出ているあいだ、スミは
寝て、
餌を食べ、
寝て、
こうして窓辺で庭を眺める
それしかできない
飼い主がスミのためにと庭に作った餌台に
今日も小鳥の群れが来る
柵のついた網戸の内側で
スミは小鳥を見つめる
お水浴びてるのはメジロさんだ
葉っぱみたいなきれいな緑の小鳥
お目々の白い輪っかがかわいいな
盥の水が跳ね返る
水の
ボクは水浴びなんて大嫌いだけど
飼い主さんも小鳥さんたちも
よくお水に入りたがるね
目を丸くして、スミは見つめる
でも小鳥はネコを嫌う
窓辺の黒いネコを睨みつつ
水浴びをして餌をついばみ、すぐに去る
もっともっと、見ていたいのに。
小さなふわふわの可愛い小鳥さんたち
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます