〜アロマオブクリーンネス〜　その名は次亜塩素酸ナトリウム

賛否両論あると思うがここに宣言する。

私は次亜塩素酸ナトリウムが好きだ。

特にあの独特の匂いが大好きだ。

私は個人的にあれを"アロマ オブ クリーンネス"と呼んでいる。

それは何とも言えない安心感をもたらす香り。

あの匂いをかぐと、

「ここは清潔だから大丈夫よ。安心して！」

そう言われているような気がしてならない。

あの匂いがしているうちは大丈夫。

そこは清潔。

そして匂いがしなくなったら追加すればいいだけ。それだけで効果は継続！

なんとお手軽！

ただコロナ禍下では、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いが分からない高齢者施設が、高濃度の次亜塩素酸ナトリウムを加湿器に入れて噴霧（※だめ絶対）してしまい、結果的に体調不良者を出した。そしてそれは大きく報道された。

そのせいで、

「何だかよく分からないけど、次亜塩素酸ナトリウムは危ないものらしい」

という印象を持つ人が増えてしまった。私はそれをとても悲しく思っていた。

最近は、その名誉が少しずつ回復しつつありそのことを私は大変嬉しく思う。

気になる両者の違いだが

次亜塩素酸ナトリウム→漂白剤の主成分。強アルカリ性。人体への直接使用は不可。表面消毒や漂白に最適。長期保存可能。常温保存可能。適切な濃度に水道水で薄めればすぐ使える。安価。

次亜塩素酸水→弱酸性。噴霧及び手指消毒目的で人体への使用が可能。だが物質的には非常に不安定。そのため使用の都度電気分解での生成が基本。生成機器はそれなりに高額。

かなりざっくりだがこんな感じだ。

話を次亜塩素酸ナトリウムの魅力に戻す。

最大の魅力はなんと言ってもその安さで、特売の日にはご近所のスーパーで500mlで58円なんてこともある。58円なら間違いなくマストバイだ。

加えて漂白力・殺菌力ともにお掃除のプロも大絶賛。着色汚れ、血液汚れ、カビの黒ずみ、悪臭、ウイルス、真菌、あれもこれもみんなこれ1本で全部解決。

これだけ強力なのに、適切に薄めれば安全。

なんと懐が深い！

用途も幅広い。

機器や家具の消毒

排泄物・嘔吐物の処理

プールの消毒

それだけではない。

実は多くの人が知らないうちに使っている

赤ちゃんの哺乳瓶消毒液（ミルトン）

キッチンハイター

お風呂のカビキラー

これらは皆、有効成分は次亜塩素酸ナトリウムだ。

もっと言えば、日本の水道水の消毒は主に次亜塩素酸ナトリウムで行われている。

つまり、水道水を飲んでいる人はすでに次亜塩素酸ナトリウムの恩恵を受けているのだ。

はっきり言う。

適切に希釈すれば次亜塩素酸ナトリウムは危なくなんかない。

市販の家庭用漂白剤の有効塩素濃度は5〜6%程度で、表面消毒には0.02〜0.05%に薄めて使用。目安としては、家庭用のバケツ一杯のお水に、あのピンク色のキャップ1杯で十分な消毒効果がある消毒液が作れる。

そしてこの濃度なら、

子ども

ペット

高齢者

妊娠中・授乳中の方がいる環境でも

安全に使える。

なんと素晴らしい！

⭐︎ただし、原液や高濃度液は皮膚や粘膜を刺激するため、手袋や換気は必須だし、もちろん、加湿器などでの噴霧は絶対禁止。塩素ガスが呼吸器を刺激し、健康被害の恐れがあるから…でも、原液使う？かなり特殊な環境にいる方じゃないと使わないと思うの。原液。そして原液を扱う方は、当然その危険性を熟知してるはず。そう信じたい。

話を戻す。

だから結論としては、表面消毒や漂白、除臭の場面に置いて、これほど頼れる存在はない。

参考までに、

次亜塩素酸ナトリウムのお友達に塩化ベンザルコニウム(通称オスバン)もいる。

塩化ベンザルコニウムは皮膚や物品の消毒に便利。

学校での歯科検診の時に歯医者さんが使った器具を洗面器に入った液体につけているのを見たことがある人も多いと思うが、あの液体の中身はこれ。

加えて希釈液はスプレー散布や直接皮膚への使用も可能。この辺は圧倒的に塩化ベンザルコニウムの勝ち。

でも漂白は苦手。

加えてお値段は次亜塩素酸ナトリウムの10倍以上。

高いのよ…。

そして、とても残念なことに、

塩化ベンザルコニウムには、安心安全の香りである"アロマオブクリーンネス"はない。

やつは無臭なのだ。

最後にこれはもしかしたら、次亜塩素酸ナトリウムの秘められた最大の特徴なのかもしれない。

占い業界では「次亜塩素酸ナトリウムでも除霊できるらしい」と言われている。

ファブリーズで除霊できる事は有名だが、次亜塩素酸ナトリウムでもいけるらしい。

個人的には、次亜塩素酸ナトリウム推し。ファブリーズのケミカルな臭いが苦手な人は意外と多いと思う。私もその1人だ。

と、いうわけで、

私の最推し化学物質は、誰が何と言おうと

次亜塩素酸ナトリウム1択だ。