知恵の実

「知恵の実」　もふ山もふの進

アダムとイブ、という最初の人類がいた

楽園で自由に暮らしていたが、ある日蛇にそそのかされ、神から禁じられていた知恵の実を食べてしまい楽園から追放されてしまう

そう、その知恵の実こそがブロッコリーである。

神は毎日3食ブロッコリーを食べるほど大好きで、ブロッコリー畑を丹精込めて手入れしていた

鳥避けに網を張ったり、農協からトラクターを借りたりして毎日一生懸命育てていた、そんなブロッコリーをアダムとイヴが勝手に食べたのだ

その時の神のキレ散らかしっぷりは言うまでもないだろう

そして地に下りたアダムとイヴは頼るものが何も無く、路頭に迷っていた

捨てる神あれば拾う神ありとは良く言ったもので、親切な方が二人に声をかけてくれた

その親切な方は衣食住まで提供してくれて更に職も与えてくれた

こうしてアダムとイヴは全裸中年中隊へと入隊したのだ

楽園では常に全裸であったこともあり、2人はめきめきと頭角を現していく

いつしかアダムとイヴは全裸の象徴となった

どこの駐屯地でも、アダムとイヴの銅像が入り口に飾ってあるのはそういう理由によるものだ

そして、2人が手に持っているのはもちろんブロッコリー

禁断の果実であり、人に知恵を授けてくれたブロッコリー

湯がいてマヨネーズで和えても、ツナ缶をまぶしてもポン酢を垂らしても美味しい

栄養が豊富で、実はレモンよりもビタミンCが多く含まれている

そんな素敵なブロッコリーを栽培してくれる農家さんには足を向けては寝られない

おいしい野菜を作ってくれてありがとう

太陽と大地の恵みに感謝を

両手を合わせて、いただきます