自然
もふもふ
第1話
朗読用です
「自然」 もふ山もふの進
小さな島があった
島の中央に、ぽつん、と植物が芽を出している
日光を浴び、雨に潤され、芽はすくすくと成長し、途方も無い年月が過ぎた頃、それは立派な大樹になった
枝で一羽の蝶が羽根を休めている
忍び寄ったカマキリに捕食される
上空から鳥が急降下し、カマキリを捕食する
小さかった島も大きくなり、一つの生態系が完成していた
ここに人間はいない
自然がある
そしてそこの生態系の頂点に君臨するものがいた
みなさんのご想像通りの最強生物ティラノサウルスである
もちろんご存知とは思うが、ここでティラノサウルスについて少々解説を挟みたい
まずあいつは時速500キロで走る
腕は小さいが爪は13キロ伸びて、毒がある
カメレオンのように体の色を変えることが出来、夏の暑い時には全身を真っ白にして太陽光を反射する
反対に真冬の寒い時は真っ黒にもなれる
英検は四級だ
かしこいね
芥川賞を3度受賞しており、文学にも強い
確かな情報源によると令和の次の元号はティラノサウルスになるとの噂だ
近々アメリカ大統領選挙にも出馬するとの意気込みである
そんな彼にみなさんどうか清き一票をお願いします
自然 もふもふ @mohumohuuuu
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