休スマ日(お笑いネタ)
岩田へいきち
休スマ日(お笑いネタ久しぶり)
「おお、久しぶりやなぁ。どうしとったん? 生きてたんか? 」
『酷いなぁ。お前がちっとも連絡くれへんからまた普通のサラリーマンやっとったわ。最低賃金、ギリギリでな。最低賃金、丁度じゃ日本で1番安いってバレてしまうからな。10円プラスしてあるんやわ。まあ、俺は気づいてるけど、他のやつらそんなん知らんで、うちは、最低と違うで、10円も多いんやと思うとるんやろな。手なづけるの簡単やな』
「ほんまかいな?」
『たぶんな。俺が思うに、この10円の間に日本中の最下位から1万社くらいが入ってるな。そして、経営者側は、うちは、最低違うでと言い張ってるな』
「まあ、まあ、そう言わんと。誰が聞いてるか分からんからな。日本で1番安いとか言わんでおこうな」
『1位は難しいから9000番くらいやな』
「分かったわ。お前の会社、給料安いのよく分かったわ。じゃ、本題行こう」
『何やねん? 久々のお題』
「先週、お前に一生懸命電話したり、LINEしたりしてたけど、全然反応なかったで。既読もつかんし、電話代払えんでとうとう電話止められたか思うとったわ。俺からの仕事依頼も全然してなかったしな。もう、この世にいなんじゃないかと心配しとったわ」
『酷いなぁ。俺はちゃんと生きてるで。なんせ、うちの会社は、最低賃金より10円も高い賃金で雇ってくれてるしな。
『休スマ日』やったわ』
「『休スマ日』? なんやその身体に良さそうな日」休肝日みたいな」
『さすが、お前やわ、直ぐに俺のこと分かるな。好きやわ〜。
もう、俺のこと離さんでくれ』
「やめれって、久々やからって、デープ過ぎるやろ? 分かった。分かったから離してくれ。スマホを使わない日を作ったって事な?」
『さすがやわ。その通り。俺のところには、お前みたいに女の子からの連絡とか来いへんしな。会社に忘れて行って、何か連絡あってたらどおしょう? と思っても何にも連絡入ってせええんしな。 俺には要らんのじゃないかと思うようになってな。スマホ首にもならんようにな、水木金と休スマ日にしたわ』
「スマホ首? 女の子と連絡とったりしていないお前が? あっ、マッチングアプリか?」
『やめて〜や。それ、ロマンス詐欺に引っかかりそうになって、やめたわ』
「やめたんか。良かったわ。女の子に免疫のないお前やったら簡単に騙されるやろなって、心配しとったわ。俺でも騙されそうになったしな」
『お前も騙されとったんかい』
「それじゃ、なんでスマホ首なるんや? スマホ首って、何時間もスマホ見続けるからなるんと違うんかい?」
『YouTubeやわ』
「YouTubeか。そりゃしょうがないわな。お前にテレビのチャンネル権なんもんなあ」
『やろ? だから毎日スマホ見てたら首が動かなくなってなあ。痛くて、夜も眠れんようになってしもうたわ。
「それで水木金と3日も思い切って休スマ日にしたんやな。連絡取れんやったはずやわ。もう、お前はこの世におらんもんや思うとったわ」
『そんな、殺さんでくれ。漫才使ってくれ。』
「もう、一週間全部休スマ日にしたらどうやねん? そしたら、お前、スマホ首も治るし、電話代も浮くで。
『そうか。気づかんやったわ。それ名案やわ。さすがお前やわ。ありがとう。給料安い件もこれで解決やわ』
「分かっているって、お前がギリギリの生活してることな。嫁はん、テレビ見てんのに、お前がせっせとご飯作ったり、茶碗洗ったりしてることもな。お前見てると俺の将来を見てるようで他人には思えんわ。俺も将来スマホやめるわ」
『やっぱ好きやわ。愛してるわ、お前。 うん? そうなったらお前、どうやって俺に漫才のバイト連絡するんやねん?』
「ハガキ書くわ」
『「ありがとうございました〜」』
終わり
休スマ日(お笑いネタ) 岩田へいきち @iwatahei
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