第7話 エピローグ

―――深夜の経堂駅付近のコンビニ


年の頃なら20代後半くらいの1人の女性が、酒類販売コーナーを物色していた。


地味なスーツを着ていることから会社員と思われるが、表情には疲労が浮いている。


缶チューハイが並ぶ棚を物色していた手がふと、「胡蝶堂」の缶チューハイに触れ、女性は吸い寄せられるように手に取った。


蜜の匂いに吸い寄せられた蝶のように。

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缶チューハイの夢 本歌取安 @watasihatawasi

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