魔王城最終決戦③ ゼラの皿うどん風シーフードカレーラーメン+なっとろサラダ
トレインガールベルゼブブ三つ巴駅弁大会をいよいよ最後の選手となった。
ジャァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……
パンパン!
最後は、ゼラ。
自信がたっぷりなのか、材料は他の選手より多く見える。
「では、サラダから作るよ」
ジュッジュッジュッジュッジキュッ!
カオンッ!
ガタッ!
ゼラ皮付きの鶏肉を八等分切った。
その後、それをグラタン皿に入れてオーブン焼いく。
カオンッ!
トットットットットットットットットットットットットットットットットットットッ……
カチッ!
その間、ゼラは油を入れたフライパンを火にかける。
パチ…………パチ…………パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!
「ようし!」
入れた菜箸の泡が纏わり付いている。
そのタイミングを見つけたゼラは、そこに中華麺を入れた。
ジヤァァァァァァーーーーーー……ジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャ!
ゼラかき回すように、中華麺を揚げていく。
今、麺は動けるくらい柔らかい。
ゼラは、堅くなるまでかき回していった。
カアン! カアン! カッカッカッカッ!
「ようし!」
中華麺が動きが悪いくらいカチカチ。
ゼラは、その揚げた中華麺を平たいお皿に入れて冷ました。
ティン!
オーブンが止まった。
カオンッ!
スウッ!
ゼラは取り出した鶏肉に串を刺す。
「ようし!」
鶏肉からは、透き通った汁が出て来た。
ちょうど食べ頃のようである。
「じゃあ、入れるか!」
カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ!
カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ!
ゼラグラタン皿に納豆ととろろ入れた。
カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ……カカカカカカカカカカカカカカカ!
その後混ぜながらレタスが敷かれた大きな四角い弁当箱に入れる。
パリ…………パリパリ…………パリ…………パパリ!
その後、冷めた中華麺を入れやすいように軽く砕いて、もう一つの四角い大きなお弁当箱に入れた。
カンッ!
「最後の仕上げだ!」
カパッ! カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン!
カパッ! カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン!
トクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトク…………
パッパッパッパッパッパッパッパッ!
カチッ!
ゼラは、片手鍋に鯖缶とカニ缶と水とカレールーを入れる。
それから、火をかけた。
グツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツ……
カレールーを入れたばかりスープは、サラサラとしている。
しかし、ここからスープに変化が起こりだす。
プツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツ……
カレーの泡が割れにくくなっている。
「よしっ!」
ゼラは、これを待っていた。
カンカンカンカンカンカン……カパッ!
ジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャ!
コオォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…………
ゼラは、溶き卵をカレーに流し入れる。
そして、ゆっくりとカレーをかき混ぜた。
「よしっ!」
透明な白身が見えなくなった頃、ゼラは油で揚げた中華麺にカレーをかけた。
カンカンカンカン!
そして、白髪ネギを盛り付ける。
「皿うどん風シーフードカレーラーメンとなっとろサラダ完成!」
ココン!
「いただきます!!!!」
四人の審査員の試食が始まった。
最初は、なっとろサラダ。
「むぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐ……」
「むぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐ……」
「むぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐ……」
「むぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐ……」
「ゴクン…………………………んん!」
「香ばしい肉と合わさるとこで、納豆への抵抗感無い! これは、一番娘に食べさせたい!」
「モチモチとした食感の奥にカリッとした皮が来る。大変参考になるサラダだね!」
「調味料を使っていないから、素材そのもののしっかりとした味がする! これはいい!」
「さすが、あたしの娘。料理の腕は優れている」
「だが、問題はカレーラーメンだね」
「ああ! 茹でない麺料理がいかに美味しいかだな」
ザクッ!
四人の審査員は、最後シーフードカレーラーメンにフォークを刺した。
「バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ……」
「バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ……」
「バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ……」
「バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ……」
「ゴクン…………………………おおお!」
「新感覚のカレーラーメンね!」
「玉子と鯖とカニの旨味がガツンッと来るよ!」
「まるでカレー味の皿うどん! 新感覚なのに思い出深いね」
「これは、他の選手の弁当箱とは別格だ!」
カラン!
「ごちそさま!!!!」
「では、この大会最後の点数をつけよう」
「ああ!!!」
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