神に仕えるアウルス牧師と軍人ウォレス。この二人が出会った時、物語は動き出す――。読み終わった後も、強く印象に残る作品でした。最後に予想外の驚きを与えてくれ、軍人と聖職者のバディという対比関係にある組み合わせも乙でした。とにかく描写表現が好みで、地の文で余韻を感じられる、味のある文章です。宗教と戦争という壮大なテーマも、是非これを長編として書いていただけたら嬉しいです。素敵なお話をありがとうございました!
あまりにも敬虔な聖職者のやさしさに触れる。そう、都合のいいことばかりではなことがおもしろいことです。祈りと優しさと思われる裏には、潜んでいる者がある。彼は祈る。それが命とあらば、なんにだって。そして彼が行き続ける限り、そこには平和が訪れない。なんとまあ、皮肉めいたものです。