第9話 「漂泊の剣」制作裏話ー続き

 今宵は「漂泊の剣」の画像について。写真調と絵画調のどちらを選択するか迷いました。生成AIに両パターンを描かせてみて、写真調を選択。意外にリアルな武士の生き様を写真で描いてくれたからです。


 この作品で最初に強調したいことが一つあります。それはタイトル画像のデザイン。毎回、タイトル画の制作に悩むのですよ。まず、フォントが決まらない。次に配色が決まらない。


 ほら、私、デザイナーじゃないでしょ?(知らんて?)。若いころ、見よう見まねでマンガを描いたり、写真を毎日数十枚撮りまくるという荒行をしていました。それで構図の良し悪しは、それなりに分かっているつもりなのです。ところがですね、色ですよ。フォントですよ。これの選び方が分からない😆


 かつて編集をやっていたときは、ページレイアウトのラフ画を「てけとー」に描いて、デザイナーさんにこれはこういう意図のページで、こことここに写真やイラストが入るので、この部分を強調してほしいんです。と、「てけとー」に伝えると完璧な配色、デザインを仕上げてくれるのです。そこは編集とデザインの分業なんだから当たり前っちゃー当たり前なんですけど、目の前でカッコいいレイアウトデザインを生み出されてしまうと、なんだか理由が定かでない不思議な劣等感に陥ってしまうのです。


 その「デザイン劣等感」は今でも引きずってまして、それがタイトル画を作成するときにヒョッコリと顔を出してくるのです。で、「うがぁぁ🥵」と叫びのたうち回りながらフォントを決め、配色を決めます……いや、決まってません。全然。スイマセン。


 ところがですよ。「漂泊の剣」のタイトル画に関しては悩むことなく、こんなイメージでよくね? と簡単に決まってしまったのです。あのタイトル画はデザイナーに見せても恥ずかしくないですね。そもそも恥ずかしく思う根拠自体ないし、意味不明なのですが。たぶんね、デザイナーにライバル意識があるんですよ、私。なんでだろ?🤔


 それ以外は、人物の顔がページごとに変わってしまう毎度の症状は出ていますが、比較的イメージ通りの描画が出来ているんじゃないかな?(文字通りの自画自賛😁)


 特筆すべき点として、この「漂泊の剣」で初めてMidjourneyの絵を使いました。普段は無料のSoraを利用しています。Midjourneyは有料サービスなんですよねー。だからうまく使いたいのですが、出力される画像は美麗な一方、人物の顔が安定しないこと、多人数の描き分けができないことから、2軍ツール扱いです。ときおりムービーを生成するぐらいでしょうか。


 明日は、月煙奇譚/鐘古こよみさんです。

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