「神がAI」「調律された歴史」「複数の時間軸を行き来する構造」——設定を聞いただけでワクワクが止まらない。竜族の語り部が200年後から振り返る形式も秀逸で、「この先どうなる?」と「過去に何があった?」の二重の引力で読まされる。
王道の冒険パートも熱いが、本当の醍醐味は12の物語が少しずつ繋がっていく快感。スパイ物語、歴史物語、異世界食堂まで——ジャンルをまたぐ自由さがありながら、すべてが一つの真実に収束していく構成力に脱帽。
「見えざる手」に操られた世界で、主人公たちは何を選ぶのか。予定調和を拒む物語が、ここにあります。