武器編 アンサー

「両手剣」

ツーハンデッドソード(Two-handed sword)、ドイツ語だとツヴァイヘンダー(Zweihänder)とも。Wikipedia「ツーハンデッドソード」によると13~17世紀(Wikipedia「Zweihänder」では16世紀)が主流。

ドイツの傭兵「ランツクネヒト(Landsknecht)」が使用していたらしい。使用用途はプレート・アーマーの隙間からザクッと突いたり、鎧を突いて破壊したり、大勢の槍の軍隊を破るために使われたり。

刀身はかなり長く、2m近くのもあったとか。

後期のツヴァイヘンダーは「リカッソ(ricasso)」が長く、先端に「パリアーハーケン(Parierhaken)」と呼ばれる装飾などがついていた。



「リカッソ」とは研磨されていない剣の根元のことで、パリアーハーケンは鍔(ガード)の上にあるフック状の突起物です。単なる装飾ではなく、クロスガード(鍔)同様、相手の刃を受け流す盾のような使い方がされていたとか?

 西洋刀剣の部位名称については「刀剣ワールド かっこいい剣の種類」で検索じゃ!



「バスタードソード(Bastard Sword)」

ロングソードの一種、あるいは同一とも。15世紀に流行った。大体RPGに登場するのはこの刀。

Wikipedia「バスタードソード」によると、バスタードは放送禁止用語に近いレベルなので海外だと「Hand and a half Sword」と呼ばれているらしい。

片手で持つことも両手で持つこともでき、切ることも突くこともできる。ただ熟練するまでが大変だったとか。



「ロングソード」

そのまま長い剣という意味。

上記のバスタードソードと同一視されるが、Wikipedia「Classification of swords」では20世紀において「long sword」はレイピアをさしていると書かれている。


「エストック(Estoc)」

フランスのロングソードの一種。英語だと「タック(tuck)」。

チェインメイル(鎖帷子)を貫通させるほどの威力で有名。なお、斬ることはできないらしい。

片手でも持てたが、両手で使うこともあった。


「クレイモア(Claymore)」

スコットランドの15~17世紀の両手剣。両手用剣としては小ぶり。

Wikipedia「クレイモア」によるとスピード重視だったようだが、Wikipedia「Claymore」にはその記述が見つけられなかった。

18世紀では片手剣(「basket-hilted claymore」)をさした。


「フランベルジュ(Flamberge)」

炎がゆらめくようなギザギザの刀身が特徴的。両手剣だったり片手剣だったり。フォロワー様によると『テイルズ』に出てくるらしい。

あのギザギザによって殺傷力バツグン。


「グレートソード」

主観的に見て大きな剣。史実としては正式な区分ではない。

RPG系だと武器の名前として使われる。



 英語版でも調べてみたんですが、両手で使う剣の記述、けっこう少ないですね……。

 そもそも西洋だと片手で使った方が便利な側面が強かったようです。盾持てるしね。レイピアももう片方で短剣を持って、それで防御していたそうですし。

 じゃあなぜこんなにも両手で使う剣がRPG風アニメ・マンガで流行っているのか!?


 これはやはり、「傭兵」が深く関わっているんじゃないかと思ったり。

 上記で申した通り、ツヴァイヘンダーはドイツやスイスの傭兵が使っていたそうです。

 スイスの傭兵が使った武器というと、槍と斧が合体した「ハルバート」という武器が有名ですね。

 元々騎士は重装備でしかも馬で突撃してくるんだから、歩兵はかなわないと考えられていたそうです。

 けどスイス傭兵たちがハルバートや槍で囲んだら勝てた。というのを、この間『ハプスブルク家の華麗なる受難』(原作あずま零、作画稲谷)でやってました。面白いので読んでみてください。


 つまりマンガでよく見るでっかい武器は、スイス・ドイツの傭兵が始まりということです(雑結論)。

 鎧を壊そうとなると、物理的に大きくせざるをえなかったんだろうなーと思います。

 夏野梅さま、幸まる様、黒澤 主計さま、薄井氷さま、正解です! 今回も参加ありがとうございます!



【今回の話に役に立ちそうな本】

山北篤(著)『シナリオのための戦闘・戦略事典 知っておきたい兵科・作戦・お約束118』SBクリエイティブ

(両手剣がどんな剣術で使われていたか書かれてます! 両手剣は重いから、アニメみたいに動きを止めたらいけないらしい! 他にもいろんな剣術が記載されています)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る