2.書きたい話から、読みたい話に変わった頃
中国の大学に通っていた頃、親にノートPCを買ってもらったことは前述した。
半年に一度、冬休みと夏休みは帰国するよう言われていた為、その間は本屋でバイトをして旅行資金と本代などを稼がせてもらった。
大陸に戻れば大学に通いながら友人たちと遊び、旅行をし、ネット上で日記や話を書いたり、チャットで交流したりと充実した日々を送っていた。
フリーのゲームにハマり、ゲームサイトを巡ってはRPGを探したりもした。
そんな時にある個人のゲームサイトで現在の夫と知り合った。
チャットで知り合った人たちと、帰国の度にオフ会をした。ゲームサイトで知り合った人たちともオフ会はした。
親にはとても心配されたし、どういう人たちなのと聞かれても説明は難しかった。ただ、1:1で会うことはしないようにしていた。
私は学業の傍らネットにのめり込み、HPを作ってそこに書いた小説を載せたりもしていた。HPを作っただけでは電脳の海に埋もれてしまう。小説サイトを紹介するような検索エンジンを探して登録し、少しでも誰かに見てもらおうとした。
大学を卒業したら就職するのかなと漠然と思っていたが、親は中国語だけではだめだと思ったらしい。
「自分で全部調べるなら、一年間だけ英語の語学留学の費用を出すけどどうする?」
と聞かれた。
留学生活を謳歌していた私は一も二もなく飛び付いた。
中国の大学卒業後、ニュージーランドの語学学校へ行った。
渡航費が高いということもあり、一年間帰国はしないと決めた。
下調べをして学校を決めたはずだったが、私が通うことにしたオークランドの語学学校は中国からの留学生がとても多かった。
そしてオークランドという町は、中国人が多かった。
私は中国語がしゃべれる。
つまり、英語がしゃべれなくても会話に困らない。
それはそれで語学を学ぶには致命的だった。
ただでさえ英語は苦手だった。大陸にいた時、ルームメイトは他の国の人をと指定していたのだが、まずみな英語でしゃべろうとする。私は英語が苦手なので英語の辞書を片手に、あとは中国語混じりで彼女たちと会話をした。
大学一年の時のクラスメイトには、「あなたと一緒だと中国語の勉強になるわ」と無邪気に言われた。あれは嫌味だったのか本心だったのか今でもわからないが、勉強できたならいいのではないかと思っている。
話がズレた。
NZの寮の部屋に通信環境を整えて(自費で電話回線を入れた。部屋によっては過去の留学生が設置していたが、私の部屋にはなかった)HPで細々と話は書いていた。当時はR18の恋愛話を主に書いていた。
英語については、クラスが上がるにつれてみな自国の言語は話さなくなったので、それなりに勉強できたと思う。
帰国してからTOEICを受け、就職活動を始めた。(TOEICの点数は聞かないでください)
就職までは本屋に戻ってバイトをしていたが、旅行会社の契約社員に応募したら即受かった。
帰国して一月も経たないうちに働くことになり、ちょっと息切れがしそうだった。
就職したら覚えることも多く忙しすぎて創作どころではなくなった。
いろいろあって当時付き合っていた現在の夫と結婚することになり、会社には悪いことをしたが半年で辞めてその年の12月には結婚した。(両親への挨拶他怒涛の日々だったので結婚式が終わった夜、夫とお互い呆然としていた)
結婚してからはまた本屋でバイトをしながら、また話をほそぼそと書き始めた。
同人仲間との活動を再開し、その同人仲間に役所の清掃センターの事務のパートを紹介され、パートを始めることにした。
パートしながら二次創作をし、コミケにまた行くようになった。
オリジナルの話は書き続けていたが、もう公募に出すという気力はなくなっていた。
清掃センターでパートすること三年あまり、息子を妊娠したのでキリのいいところで辞めた。
短編などは書いていたが、いつのまにかHPの更新もしなくなり、息子さんが産まれたことで多忙になった。(その間にそのHPは消えていた。HPサービスが終了していたのである)
それからは短編を書きつつも、ネット小説を読むことが多くなった。
個人の小説サイトを探し、いろいろ読んだ。小説家になろうを見つけ、R18も読めるムーンライトでも物語を読み漁った。
そうしてただひたすらに読んでいたら、読みたい物語が見つからなくなってしまった。
ある日のこと、息子さんが昼寝している時ふと思いついた。
読みたい物が見つからないなら、自分で書いてしまえばいいんじゃない?
そうして私は、ムーンライトで「初めての人になってくれませんか?」というR18TLを書き始めた。
これが2011年6月のことである。
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思ったよりアクセスいただいたので続きをば。
次の更新は16日(土)です。
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