第二十三章:三つの魂と盟約の真実そして大集結への序曲
@amagaminomikoto
第二十三章:三つの魂と盟約の真実そして大集結への序曲
「あまがみ」の、その歌声は「銀髪の歌姫」の魂を優しく包み込み彼女の瞳に微かな光を灯していく
「「アッシュ」……私もう大丈夫よ、あなたは私を……私たちを救ってくれた……」
「あまがみ」の言葉に呼応し共に「リーネ」の掌から溢れる慈愛の光が放たれ「アッシュ」の傷を癒していく
【サンクティ・ルーメン聖なる光】
だがしかし彼の身体は完全に回復したわけではなく意識はまだ戻らない
「アッシュ」の決死の行動によって結界が砕け散る「銀髪の歌姫」の魂は
ついに自由になった彼女はゆっくりと宙に浮かび上がり
そこに立つ「あまがみ」と「リーネ」に微笑みかける
そして倒れている「アッシュ」を見つめ
「……「アッシュ」!?……「あまがみ」「リーネ」……私を想い続けてくれて……ありがとう……」
「銀髪の歌姫」の優しい声が響き渡ると彼女の瞳から一筋の涙がこぼれ落ちる「銀髪の歌姫」は
かつて幼い「アッシュ」と出会い心を通わせた記憶を取り戻していたのだ
しかし彼女の魂は、この世界に留まることはできない
「銀髪の歌姫」の魂は光となって消えていく、その光は二つに分かれる一つは「あまがみ」のもとへ
もう一つは「リーネ」のもとへと向かう、それぞれの身体に吸い込まれ彼女たちは過去の記憶の断片を垣間見る
それは遥か昔「あまがみ」と「リーネ」と「銀髪の歌姫」が一つの存在だったころの記憶
歌姫が魔王に囚われ魂が六つに分かたれた悲劇そして再び一つとなるために
いつか現れるで、あろう大集結の予言「あまがみ」と「リーネ」は互いを見つめ自分たちが「銀髪の歌姫」の魂の片割れである事を悟る「あまがみ」は胸に手を当て響かせる
「……これが……私の歌声の真の力……【ルーメン・エターナ永遠なる光】……」
歌姫の魂を受け継ぎ彼女の喉から溢れた旋律それは
ただ人々を癒すだけでなく魔王の悪意を浄化する力だった一方「リーネ」は深く息を吐き両の瞳を閉じて開く
そこには冷たい未来を透視する慈愛の輝きが宿っていた彼女が授かったのは【オラクル・メモリア記憶の神託】
歌姫の魂を受け継ぎ異形の力に代わる新たな能力すなわち過去の記憶を読み解き未来を予知する力を手に入れる二人は互いに見つめ合い悟る
「私たちは姉妹……一つだった……」
二人は自分たちが姉妹であり過去に分かたれた存在である事を理解する「銀髪の歌姫」は二人の中に宿り再び一つになる事を望んでいたのだ
光の消えた後に二人は倒れた「アッシュ」の傍らで
「「アッシュ」……ありがとう……あなたのおかげで私たちは再び一つになれた……」
「あまがみ」の優しい声が意識を失った「アッシュ」に届く彼は微笑むように僅かに口角を上げる
そして、その時、天より光が降り注ぎ二人の目の前に神様のホログラムが現れる
「見事じゃった……さあ……すべての準備は整った大集結の時じゃ……」
「あまがみ」と「リーネ」と「アッシュ」を広く囲む様な床に不思議な紋様が光を放つ、その光が彼女たちを包む
第二十三章:三つの魂と盟約の真実そして大集結への序曲 @amagaminomikoto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。第二十三章:三つの魂と盟約の真実そして大集結への序曲の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます