第九話『一線を越えて』への応援コメント
"ジャスミンの軸足に掴みかかって転倒させ、残る一匹が拘束する目的でジャスミンの上に圧し掛かる。その隙を逃さずに、複数のゴブリンたちがジャスミンの四肢を取り押さえた"
お〜!予想外なので私に取って惹きがありました……!
"「一線を越えて"
英語の部分なんて単語ですか〜
"スタンプラリーにおける最大の障害となる魔物の撃破が山全体に告げられた"
お……!物語が動きそうでいい感じに惹かれています……!
"筋力:176"
ゴブリンが押さえつけられる筋力みたいな数字ですか
"所持金:10000G"
お……!太い
作者からの返信
"お〜!予想外なので私に取って惹きがありました……!"
メアリーやフジモンのステータスが規格外なだけで、この世界だと基本的にはこっちが普通ですね。
"英語の部分なんて単語ですか〜"
元の文字はCaress Do itで、それぞれCaressが愛撫や優しく触れてという意味で、Do itはやってみろみたいなニュアンスになるので、本来ならば『愛撫しなさい』といった命令形の言葉になるのですが、文法的には一般的ではないようですね。
なので『一線を越えて』の意訳としては誤りなのですが、無理やり関係性を迫るという意味で『一線を越えて』と表現しています。
"お……!物語が動きそうでいい感じに惹かれています……!"
トレントが倒れれば、他の冒険者も動き出しますからね。
"ゴブリンが押さえつけられる筋力みたいな数字ですか"
実際のゴブリンのスタータスは、もっと低いでしょうが、数の暴力は時にステータス差を覆します。
"お……!太い"
さすが、鋭いですね。
それはジャスミンが何故こんな能力を設計したのかに、関係してきますよ。
第八話『トレントの森』への応援コメント
"ところで、私の言葉はキツすぎたりしないでしょうか?"
いえいえご心配なさらず。全く遠慮は入りませんよ。キツさもないですよ!
"一際大きい地鳴りが聞こえたかと思うと、その理由である魔物がゆっくりと森の奥から姿を現した"
没入感が良い……ただじっくり文を見てみると、"その理由である"を読み飛ばしていました……汗。入れずに文が繋がっている方が私好みです……!
"カスミは普段から、複数の香水を使い分けている。例えば、ヌルと出会った時にした甘ったるい香りは、思考力を奪うような効果の香水を何倍も希釈して自分に振りかけ、近くにいる人間の思考を鈍らせ、フレンドリーに接することで相手の警戒心を解くためのものだ"
やはり……私は説明が苦手なようです……ただ学生さん相手にはちょうど良いように感じられます。学生さんは経験も少なく、推測する力はまだまだですからね……!
"クソ、今回はあの赤いドレスの女を含めて最低二人はソータースキル持ちがいるのかよ……"
演出的ではありますが、技術が感じられ機能的で好きです。
"トレントは子供の悲鳴を何倍にも大きくしたような精神を逆なでする声を発した"
やはり具体的であることは没入感のためにとても良いです。
"所持金:25000G"
おお……笑
作者からの返信
"いえいえご心配なさらず。全く遠慮は入りませんよ。キツさもないですよ!"
それならよかったです!
"没入感が良い……ただじっくり文を見てみると、"その理由である"を読み飛ばしていました……汗。入れずに文が繋がっている方が私好みです……!"
言われてみると、それでも成立しますね。
文章に関してはまだまだ、洗練の余地がありそうです!
"やはり……私は説明が苦手なようです……ただ学生さん相手にはちょうど良いように感じられます。学生さんは経験も少なく、推測する力はまだまだですからね……!"
ここを説明しないことには話が進まないので、私はこういう説明を多用してます。
"演出的ではありますが、技術が感じられ機能的で好きです。"
こういうさりげない説明セリフが、読者を置いてけぼりにしない工夫として機能します。
"やはり具体的であることは没入感のためにとても良いです。"
そうですね、そこは頑張って捻り出しました!
"おお……笑"
ここもやはりネタではなく、伏線として機能してます。
第七話『樹上の休息』への応援コメント
"ええじゃあもうメアリーは冒険者になる前に目的を達成しちゃったのか"
なんかこのレトリック笑ってしまいました……笑笑笑もっと増やしてもいい笑笑
"抑え込むと、口元を抑えた"
英語であればよい押韻なのですが、日本語だとなんか相性が悪いですよね……意図した語彙選択ではないと思いますが、自分は読む時にこの韻律が気になるタイプなので……自作では、音が被って嫌な響きになる時、別の単語を探したりします……
"周囲を警戒するようにピクッと動く"
塵積で、こういうものの積み重ねが没入感を増してくれます……やはり好きです。
作者からの返信
"なんかこのレトリック笑ってしまいました……笑笑笑もっと増やしてもいい笑笑"
実は、と隠すほどでもありませんが……私はこういう日常の描写が苦手なので、そういう意味ではこういうシーンが増やせるようにリハビリが必要ですね。
"英語であればよい押韻なのですが、日本語だとなんか相性が悪いですよね……"
キャー⁉︎ とんでもないミスですわ⁉︎
失礼、あまりにも初歩的なミスに、思わずお嬢様のような口調になってしまいました。
"塵積で、こういうものの積み重ねが没入感を増してくれます……やはり好きです。"
こういう動きでの伏線も、もっと上手く使えるようになりたいですね。
表現の幅が広がりそうです。
第六話『ドートーの化け猫』への応援コメント
"アグロは自分の顔面から手を放して首を左右に振る"
動き好き
"アグロさん前ッ!"
好き
ぬおおお……説明がたくさん活用されたシーンでしたね……!私はここについて論じることはできないので、別の方向から。
物語の進行が早くて、情報の滝を浴びたい私には良いものでした。また、1番アグロが好きです。あれ……?なんでこんなことに……
"筋力:258
体力:275
敏捷力:323
精神力:267
知力:180
教養:100
お〜でかいですね〜
"装備:短剣・キャスケット帽・セーター・キュロット・ベルトポーチ"
このあたりでようやく分かりやすく見た目の情報が得られるのですね……!やっぱり私は人物の動きがあるたびにそれが見られると好きです……
以下
『過去のあなた様の返信から』
"書きやすく読みやすい文章を、常に一定以上のレベルの文章を維持できるかどうかという部分を意識して書いています"
現状貴作を拝読している中、助詞周りの韻律が悪くなることがありますが、私はそれを嫌いすぎて変な日本語文になることがあるので文法構造を変えるしかないもののそれだと場面の見え方が変わることがあるので私も悩んでます……
"エンタメの本質とは何か? ということを、考えたことはあるでしょうか?"
私は、エンタメを願望成就、と定義しております。楽しみたい人にとってのエンタメは楽しさですし、涙を流したい人にとってのエンタメは感動ですし、興奮したい人にとってエンタメはホラーやアクションだと思いますし、ときめきたい人にとってのエンタメは恋愛ドラマ系だというように、願望成就だと考えています。私は、物語へ深い没入感で追体験したい、という人をターゲティングしています。上手くいってるんですかね?難しさがそれを邪魔しているような現状あるんですかね?私はその難しさが没入感になると考えているのですが……
"何故ならこの作品は、起承転結や三幕構成を意識して書いてないのです。
ほぼ勘です"
おや……オートマなんですね!
"『子供も騙せないような作品は大人も楽しめない』という言葉があります"
二重構造という言葉で私は知りました。
私の最終到達地点です……
作者からの返信
"物語の進行が早くて、情報の滝を浴びたい私には良いものでした。また、1番アグロが好きです。あれ……?なんでこんなことに……"
ありがとうございます! アグロは生存戦略上、悪と呼ばれる行為を行なっている人間として描いていますから、その部分が琴線に触れたのかもしれません。
"お〜でかいですね〜"
このステータスの高さや、メアリーの人間離れした五感が、獣人差別の背景にあったりします。
この世界では200くらいがステータスの平均値とされているので、メアリーの敏捷力323はあの機動力を説明するだけの説得力を持っているのです。
"このあたりでようやく分かりやすく見た目の情報が得られるのですね……!"
実は第二話でメアリーの容姿はしっかり明かされています。
もしかしたら、容姿の説明と服装の説明が別々になっていたから読みにくくなっていたかもしれません。
"私は、エンタメを願望成就、と定義しております。"
確かに、読者の望むものを提供するというのはエンタメの真髄です。
ですがもっと正確に表現するのなら、読者の予想を裏切らないという方が近いかもしれません。
『マッチ売りの少女』のような悪い予想でも、読者が予想できるなら悲劇、予想できないなら理不尽として映ります。
"私は、物語へ深い没入感で追体験したい、という人をターゲティングしています。上手くいってるんですかね?"
その定義ならば、上手くいってると思います。
文章をそのまま受け取れる人にとっては読みやすく、逆に文章を読み解こうとする人間ほど難解に映る構成になっています。
そのため、物語のテーマといった深い部分まで見る読者ほど読みにくさを覚えるように思えます。
ここは何処に主軸を置くかによります。
もしかして、これが読者層による受け取り方の違いなのでしょうか?
"おや……オートマなんですね!"
元々は頑張って練ろうとはしていたのですが、6年経っても処女作である拙作『晨星のノーマッド』が完成しなかったため、それ以降は丁寧なプロットを描くことを諦めてしまいました。
"二重構造という言葉で私は知りました。
私の最終到達地点です……"
そうですね、作品を手がける以上は常に覚えておきたい教訓ですね。
ところで、私の言葉はキツすぎたりしないでしょうか?
自分では出来るだけ分かりやすく伝えようと努めているのですが、ストレートすぎるといったことがあれば、オブラートに包みますので気兼ねなく言ってくださいね。
第五話『日陰者(アウトロー)と卑怯者(アウトロー)』への応援コメント
"最初に山に入る時の人ごみのせいで、ヌルはメアリーと離れ離れになってしまっていた"
あら。結構気になった。私はtellよりshowで没入しますが、そうでないのに惹かれているのは、このシナリオそのものの威力があるということかも、と嬉しい発見がありました。
"未知と自由!"
この相対的さ、とても好きなレトリックの構造です。
"トントンと自分の頭を突きながら"
やはり仕草に惹かれてしまいます。
"棒を強く握りしめると、男に向けて先端を向ける"
他の人には地味かもしれませんが、こういうのが好きです。
"無精髭の生えた顎を撫でながら"
よきよき……
"一般的な善悪という倫理観が存在しない"
お……!テーマの香りがします……
"山刀を構え直した"
レトリックとの一体感が好きです
"一段腰を低く落とした"
動きが好きです。
"地面に転がっている石を叩いてアグロが山刀を握る手目掛けて飛ばすこと"
おお〜!シナリオが好きです。
"アグロは顔を手で覆う指の隙間から覗く目で、 メアリーのことを睨みつけた"
おおおお〜!普通に結構惹かれてます。良き好き。
作者からの返信
"私はtellよりshowで没入しますが、そうでないのに惹かれているのは、このシナリオそのものの威力があるということかも、と嬉しい発見がありました。"
そう言って貰えるのは、私としても大変嬉しいことです!
もしかすると、語りと見せのバランスが影響してるかもしれません。
この小説のシナリオは、どれだけ読者の興味を惹くことができるかで設計しております。
"お……!テーマの香りがします……"
この部分、かなり好意的に受け止めてもらえて良かったです。
ここの文章はかなり語り寄りですからね。
"動きが好きです。"
日常シーンは描写を必要最低限に、戦闘シーンは必要に応じて動きを細かくすることで、物語内の速度感を調節しています。
後は誰が何をしているのかを分かりやすくすることを意識して書いているので、その効果がしっかりと出ているようですね。
"おまけ"
私自身、ここまでシナリオの構成で物語に没入させることができるとは思っていませんでした。
やはり王道のストーリーラインには王道なりの理由がある、ということですね。
第四話『試験のはじまり!』への応援コメント
"ヌルは首を捻った"
仕草がしっかりあって好きです。
"どうやってと聞かれても……メアリーは難しいこと聞くな?"
おぉお〜!しっかりと没入感のある台詞になってます!ぜんぜん日常生活で使う語彙選択!
"カランコロンとカウベルのような少し低いベルの音が鳴り響いた"
具体的で好きです。
"見た目だけで判断するんじゃねぇ。そいつがどういう人間なのか、一挙手一投足までよく観察しろ"
お……!テーマの開示の仕方が私好みです。
"こいつに関しては強い弱いと言うより、この中で一番落ち着いていることから"
高度になっちゃいますが、ここも具体的に、しかし短くどのように落ち着いているか描けていると私好みです。少し落ち着きのない人を描き(腕を組んでいるまたは首を触ったり鼻を触ったりいろんなところを触って動き続けている)、その忍者は手のひらの力を抜いて、両腕をそのまま肩から垂らしいてるようにする様子が短いながらも察知できると、私が想定している読者は頭に留めやすい、活躍を期待しやすいの、その心の動きが作品が面白い、と感じるのではないかなと考察いたしました。
"能面のような貼り付けたような笑みを浮かべていて、タイプは違うが雰囲気や立ち振る舞いがお袋によく似ている"
私にとって忍者よりも印象に残りやすかったです。なぜなら、忍者は抽象的な多対一の対比でありましたが、スーツさんは具体的な一対一の対比だったからです。なので先ほどの忍者の提案は、構造的には多対一の対比ですが、描写によって一対一まで次元を下げるという行為です。人にやらせるとしたらやけに難しいような気がしますが、私が普段創作で心を砕いていることです。
"どうしよう。俺、それ本名で書いちゃった……"
こういう社会集団へ馴染んでいく過程の話、めちゃくちゃ好きなんですよね……笑笑中でも特に好きなものが、田舎から都会にやってきたとき、その逆の戸惑いなんです。台詞も日常的で、1番好きな箇所になりました。
"装備:短剣・香水×50種類・Yシャツ・チェックのスカート・ポシェット
所持金:1000G"
きっと、これからここを活かしてクスッとさせてくださるのですね?!楽しみにしています。
作者からの返信
"仕草がしっかりあって好きです。"
"おぉお〜!しっかりと没入感のある台詞になってます!ぜんぜん日常生活で使う語彙選択!"
"具体的で好きです。"
気に入ってもらえて良かったです!
"お……!テーマの開示の仕方が私好みです。"
さすが、着眼点が鋭いですね。
そう、このセリフはこの物語のテーマを掘り下げるものです。
"高度になっちゃいますが、ここも具体的に、しかし短くどのように落ち着いているか描けていると私好みです。"
言われてみればそうですね、周囲の参加者との反応の違いを描写しても良かったかもしれません。
"私にとって忍者よりも印象に残りやすかったです。なぜなら、忍者は抽象的な多対一の対比でありましたが、スーツさんは具体的な一対一の対比だったからです。"
ヌルの母親と対比で書いたのは、実は理由があるんです。
まだまだ彼女には秘密がありますよ。
"こういう社会集団へ馴染んでいく過程の話、めちゃくちゃ好きなんですよね……笑笑中でも特に好きなものが、田舎から都会にやってきたとき、その逆の戸惑いなんです。台詞も日常的で、1番好きな箇所になりました。"
そう思って頂けたなら、とても嬉しいです!
"きっと、これからここを活かしてクスッとさせてくださるのですね?!楽しみにしています。"
特にこの香水×50の部分ですね。
ここ、実はギャグではなくて真面目な要素だったりします。
ヒントは持ち物ではなく、装備欄に書かれていることです。
編集済
第三話『ケータイとステータス』への応援コメント
"甘ったるい香りの香水を使っているその女"
もっと増えるととても嬉しいです。
"Yシャツにチェックのスカート、右側の方が全体的に髪が長い左右非対称の髪型という出で立ちは、どちらかと言えばカレッジ生のようで、とても冒険者志望のようには見えない"
もしかして、はじめて細かく人の身なりが書かれたシーンなのではないですか……!?メアリーの服装が思い浮かばず……
"六〇~七〇%の成功率を誇るプロ中のプロ"
厳しいお仕事ですね。誰が発注するのでしょうか。
"最後の最後で試験官を殺して不合格になったんだって"
多分、1番エンタメ的な惹きがあるのはここの部分だと感じられます。もちろん、世の中の制度が垣間見えてきたところにそんな人物だからこそだと考えます。
"カスミはそれがおかしかったのか"
〜なのか、という部分がない方が、人物に深みが増して見えるはずですが、いかがでしょう。私はこの部分を常に重視しています。
"おまけ"
わかっていても、確かに笑ってしまいました……笑
こんなに短くて、私自身驚いています。やはり私にとって、エンタメを論じることは苦手なようです。よろしければ、あなた様がこだわったところや、言葉遣い、台詞使いのすべて細部に至るまで、工夫をしたことをぜひおやうかがいさせてください。私の心の中に、あなた様を再現しようと思います。
もちろん、こちらの作品は完結まで1話1割フィードバックさせてください。
作者からの返信
"もっと増えるととても嬉しいです。"
そこはとある理由があるために書いています。
"もしかして、はじめて細かく人の身なりが書かれたシーンなのではないですか……!?メアリーの服装が思い浮かばず……"
メアリーの容姿は一応描写しているのですが、確かにどんな雰囲気かや、特徴的な容姿はまだ出てきていませんね。
"厳しいお仕事ですね。誰が発注するのでしょうか。"
この世界の冒険者は、国家公認の傭兵と自警団の中間に近い性質を持っています。者同士での戦闘もあり得るでしょう。
なので、冒険者ギルドと提携を結んでいるような企業や組織などが冒険者を雇うという形になります。
"多分、1番エンタメ的な惹きがあるのはここの部分だと感じられます。もちろん、世の中の制度が垣間見えてきたところにそんな人物だからこそだと考えます。"
いい着眼点ですね!
確かに、こういうタイプの人物は世界観の基準から逸脱していることが魅力になるタイプです。
実はラノベや漫画を読み慣れている人は、こういう登場人物に既視感を感じるため、こういう反応は新鮮で嬉しいです。
"〜なのか、という部分がない方が、人物に深みが増して見えるはずですが、いかがでしょう。私はこの部分を常に重視しています。"
言われてみれば、そういう表現もありですね。
ただし、ヌルのキャラを深めるという点ではこの表現も一考の余地はあるかもしれません。
例えば常識がないが故の逆転の発想が出るヌルだからこそ、可能性を断定しない人物という見方もできると思うのです。
ただここはやはり、好みの範疇なので、これからも気になったことがあれば遠慮なく言ってくださいね。
"こんなに短くて、私自身驚いています。やはり私にとって、エンタメを論じることは苦手なようです。よろしけれ"
私としましては、普段は自分から率先して漫画やラノベを読まない方の新鮮な反応が得られて、それはそれで有意義なフィードバックとなっています。
しかしそれでも文章量が気になるということでしたら、もう少しだけお話しさせてください。
"エンタメを論ずるのは苦手"と仰られていますが、素直に面白かったという反応が出てくるということは、この作品が一定以上のエンタメ力(?)を持っているということです。
これは料理を食べて美味しかったという反応が出るようなものなので、初めて食べた相手に隠し味までバレてしまっては、店を畳まなくてはなりません(冗談です)。
むしろどこが面白かったか具体的に書いてある分、一般的な読者よりもしっかり読んでいると自信を持っていいくらいです。
"よろしければ、あなた様がこだわったところや、言葉遣い、台詞使いのすべて細部に至るまで、工夫をしたことをぜひおやうかがいさせてください"
少し長くなりますが、それでもよければお話しさせてください。
"こだわったところ"
作品世界内で設定の整合性を取れるかどうかを意識して書いています。
ここで言う整合性は、現実的かどうかというよりも、作品世界内でスジが通っているか、もしくは読者に違和感を持たせないようにすることを目的とした、有機的な繋がりのある設定のことです。
ここに関しては、ケータイや脳内チップのあるファンタジー、トーキョーに冒険者ギルドといった奇抜な設定に突っ込まれていないことから、かなり効果があったようです。
"言葉遣い"
長期連載をするにあたって、書きやすく読みやすい文章を、常に一定以上のレベルの文章を維持できるかどうかという部分を意識して書いています。
それ以外では意識しているのは、物語の流れや世界観の設定、キャラの性格が読者に伝わるかどうかを意識しています。
"台詞使い"
この作品で難しいのは、大切な情報は大体セリフで出すようにしてある点ですね。
情報と一口に言っても大きく分けて二種類あって、登場人物の理解度を深めるものと、世界観の深掘りに役立つものの二つがあります。
今までのメアリーとヌルの会話やカスミ、母親との会話もこのどちらかに分類されるはずです。
ここからはこの作品というより、私という作家個人の認識なので、実際に価値があるかどうかは分かりませんが、少しお話ししたいと思います。
"分析と構造"
エンタメの本質とは何か? ということを、考えたことはあるでしょうか?
これはいろんなところで言われていますが、私のエンタメの定義は大雑把に言えば読者の興味の方向を惹く要素を配置してコントロールすること、そして興味がコントロールされていることを読者に悟らせないようにすることです。
そういう意味では、エンタメを論じるのに必要なのは、"多分、1番エンタメ的な惹きがあるのはここの部分だと感じられます"と先ほど話していたように、読者はどこに興味を強く惹かれるれるかを分析することにあると思います。
何故ならこの作品は、起承転結や三幕構成を意識して書いてないのです。
ほぼ勘です。
しかし本当に勘だけで書けるのか? と聞かれると、絶対にそんなことはありません。
あくまで小説、映画、アニメ、漫画を問わずに多くの作品を見た統計に基づく直感です。
これはプロの棋士が考えるよりも先に次の手を打ったりできるのと同じようなものなので、どうすればできるようになるかということには答えられません。
ですが構造そのものをお話しすることはできます。
この物語はSF的なガジェットや冒険者といった言葉で装飾されていますが、その本質は童話や英雄譚の構造にとても近いと言えます。
童話の部分は周りにできることが自分にはできない。
自分は何者なのか? 何ができるのか? といった自己探究の旅と実際の冒険を組み合わせた物語。
典型的な『みにくいアヒルの子』タイプの構造ですね。
英雄譚の構造は、他の人にはない才能を持った人物が旅に出て、結果を出して周囲に認められていく物語。
『ハリー・ポッター』や『スターウォーズ』などがイメージしやすいでしょうか?
ですがこれは後から類似作品との共通点を見出したにすぎません。
私が今回参考にしたのは、少年漫画の構造です。
少年漫画は、童話や英雄譚といったシンプルな構造から意図的に重さを軽減し、読者の負担を基準にバランス調整をしています。
ですが子供騙しと侮るなかれ、世の中には『子供も騙せないような作品は大人も楽しめない』という言葉があります。
つまり少年漫画と名前に付いてはいますが、これは本来であれば全年齢が楽しめる作品構造であるということです。
と、思いつく限りのことを書いてみたのですが、参考になったでしょうか?
"もちろん、こちらの作品は完結まで1話1割フィードバックさせてください。"
ありがとうございます! と言っても、このペースでは年単位でかかってしまいそうなので、無理のない範囲でよろしくお願いします。
第二話『運命の出会い』への応援コメント
"戦いは全て、戦う前に決まるという異国の軍師が残した言葉がある。
何故という問いへの答えは、至って単純シンプル――行き倒れである"
こういう引用好きなんですよね。私も、人称の縛りや人物の制限がなければ多用するんですけど……
"よく乾燥した木の棒"
この形容詞好きです。
"ヌルの干からびかけていた脳みそのせいだ、そう思いたい"
"そう思いたい"という語り部の説明が自分は苦手なのですが、人気作品にもよく見られるのでたぶんラノベでは好まれるレトリックなのでしょうね……?!
"いや、そういうわけじゃないよ! けど……いきなり石を投げてきたりしないよね?"
石以外でも構いませんが、ここで読者をくすっとさせるには、前段階で石を投げられていなければやや難しいでしょう。笑いには前振りが重要だと感じますが、没入感が面白さの鍵になってくる小説は、さらに重要になると考えています。これは、統一されたたとえのレトリックと関わりがあります。
"ううん。こんなご時世だから、そう思っても無理ないよ"
さっきの石の話と同じです。疑わねばならなかった実際にあった物語のシーンが、ここを引き立てます。対比なしには、なかなか難しいでしょう。序盤という限られたリソースとの戦いあっても、構成を圧縮してうまくやらねばならないでしょう。
"だって人間にも石を投げるやつと投げないやつがいるだろ? だから、たまたま出会ったのが悪いやつだっただけかもしれないじゃん!"
同上!投石がよくあったことは私であれば具体的にわかりますが、学生さん向けに書くのなら、やはり物語中で描かねばならないでしょう。いや、実際に石を投げられた経験があって、それに固執している子をターゲティングしているなら私もあなた様と同じような描き方をします。
"すごいな……メアリーってお袋よりも足が速いのか"
わかりやすくはあります。では、もう少し読者を信じてみてはいかがでしょうか。すごいな……の部分を削る感じです。演出の匂いを消せると思います。
作者からの返信
"こういう引用好きなんですよね。私も、人称の縛りや人物の制限がなければ多用するんですけど……"
私は、引用ができない世界観で書くのは苦手ですね。
もちろん、似たような概念や言葉が他にないか調べてから使うようには心掛けています。
"この形容詞好きです。"
ありがとうございます!
"そう思いたい"という語り部の説明が自分は苦手なのですが、人気作品にもよく見られるのでたぶんラノベでは好まれるレトリックなのでしょうね……?!"
この表現はラノベが発祥というより、絵本や童話が発祥の『〇〇は思った』や『〇〇は考える』という表現の変形型だと思います。
私の記憶が確かならば、日本文学以外では古典でも見られる表現です。
"石以外でも構いませんが、ここで読者をくすっとさせるには、前段階で石を投げられていなければやや難しいでしょう。"
ここに関して、私は逆の考えでした。
というのも、この世界観において石は人の命を奪うこともある投擲武器です。
なので、実際に石が投げられる描写を入れてしまうと、多くの読者はこのシーンで笑えなくなってしまいます。
それにボールよりも硬い石を投げられれば痛いというのは、学生さんにも十分伝わると思うのです。
ここは、物語が重くなって読者の負担にならないようにしながらも、彼の背景に悲惨な過去があるということを説明するセリフなので、笑えるかどうかというのは、実は二の次になります。
"さっきの石の話と同じです。疑わねばならなかった実際にあった物語のシーンが、ここを引き立てます。"
ここ、実は投石と関係のない、この世界の治安があまり良くないということを示す伏線になります。
"同上!投石がよくあったことは私であれば具体的にわかりますが、学生さん向けに書くのなら、やはり物語中で描かねばならないでしょう。"
なるほど、実際に描写されていないシーンは読者に伝わらないのではないか? ということですね。
確かに、その通りだと思います。
読者の前提知識を当てにしてしまっているのは、ある意味では甘えていると言えます。
とはいえ、この実際には描写されていないことをセリフや地の文だけで説明するという手法は、マンガや映画、実は小説でもよく使われます。
例えば『赤ずきん』では彼女はいつしか『赤ずきん』と呼ばれるようになっていましたという説明だけで済まされています。
誰が呼び始めたのかというシーンは、本編にありません。
『桃太郎』でも、『桃太郎』がすくすくと成長したことは分かっても、どんな風に育てられたのかは書かれていません。
映画を見始めたばかりの主人公が、何故そのトラウマや問題を抱えることになったのか、分からないまま物語が続くのと同じです。
なのでこの描写の役割は、過去に投石されたことがあるという概念を、読者に理解させるための描写になります。
"わかりやすくはあります。では、もう少し読者を信じてみてはいかがでしょうか。すごいな……の部分を削る感じです。演出の匂いを消せると思います。"
このセリフ『お袋よりも足が速いのか……』というセリフのインパクトで隠れがちですが実は『すごいな』の方が作劇上は重要度が高いのです。
というのも、第三話までは読者にキャラと世界観を理解して慣れてもらう期間です。
現実でも素直に『すごいな』と言える人の方が好感を持ちやすいように、この『すごいな』という一言だけで、ヌルが自分よりもすごい人を褒めることができる素朴で素直な人間であることを読者に伝えるという意図がありました。
第一話『ピザの電話と旅立ちの日』への応援コメント
"ヌル・ノヴェリ"
おお……直球ですね笑。普通の人なら速すぎて目で追えない、見えない感じの笑
"この世界で人生とは、文字通りステータスによって全て決まると言っても、過言ではない"
そうですか。やはり、その方向なのですね。であれば、レトリックを磨く方向を付け足しましょう。
"受験や就職戦争において戦力の決定的な差となる"
実際あなた様がこう書いたように、換喩的なたとえをいっぱい用いると、今の物語の見せ方でも十分深みが出るでしょう。
"ステータスを見て恋人を決めることだって珍しくないし。今時は犯罪者ですら、ステータスが低ければ雇ってくれない"
こちらは、端的に社会制度とその影響の大きさを直感的にしかし奥底まで分かる良い切り取りだと感じました。とても好きです。このようなものが満遍なく作中に見られると大変良いです。
"せんべいを齧っている目つきの鋭い時代遅れのパンチパーマの女"
単純な形容単語ではなく、しっかりと具体で表せています。欲を言えば、これを作中ほとんどの文でできるようになると物語に深みが出ます。
"彼女は今にも目の前に隕石が迫っているような顔でこう言った"
これは抽象の表現であり、目を大きく、丸く開く、といった具体の表現もあれば、より強いインパクトを与えられるでしょう。もちろん、文法的な構造から好きです。
"あっさりと言い切る母親としばらく無言で睨み合った末に、歯を食いしばりながらヌルはリビングに背を向けた"
こういうのが好きなんです。
"だからこそヌルは〜〜誰もが認める最高の冒険者になるまでの物語である"
自分でも驚いたのですが、ここに関しては没入感が削がれることなく作風として読むことができました。いやはや……
では、企画の近況ノートの内容についてお話しさせてください。
"今回は第三話までを批評の対象とさせていただきました"
そこを念頭に入れつつも、あなた様がお時間を割いてくださったぶん、こちらも同じように応えたい、と強く思っています。
"この作品を一般的なラノベ読者にも読みやすいように書こうと思っています"
ラノベな文法構造が確かにあります。今の若い子たちは今でもこんな感じのものを読んでるのでしょうか……?それとも大人になった世代の方々が読んでるのでしょうか……?少なくとも、ラノベらしさは達成しているようです。そのラノベらしさが面白さに繋がるかは、読者層を慎重に選ぶ感じになるんでしょうね。
"自分なりに納得できるSFの形として再解釈してみたというのが、本作の一番特筆すべき実験要素であると思われます"
おおお〜!どこまで魅せてくれるのか、大変楽しみです。
"相場が決まっています。私が言いたいのは、本当に評価されているのは能力なのか数字なのか? ということなのです"
ここも結構好きです。相場的に評価されていますよね!
"なのでアニメの方が技術的に優れていると感じる人が多いのは"
送り手が、受け手のアンテナ感度の高さを信じて、対話的に用いられている技術のお話でした。ここは、脳が興味の向く先と、書かれていることの前後が関連して見えるのか、という注意コントロール、認知を調べる段落でした。私、全体的に変なことを言っているのでしょうか……?
作者からの返信
”こちらは、端的に社会制度とその影響の大きさを直感的にしかし奥底まで分かる良い切り取りだと感じました。とても好きです。このようなものが満遍なく作中に見られると大変良いです”
意外かもしれませんが、この書き方もラノベではよく用いられます。
というよりは、童話や演劇の何故赤ずきんと呼ばれるようになったのか? というナレーションに近い効果があります。
”自分でも驚いたのですが、ここに関しては没入感が削がれることなく作風として読むことができました。いやはや……”
最近、小説は総合芸術の一種と私は考えていています。
特に没入感が削がれてしまうというのは、主人公への共感や期待が冷めてしまっていることに起因しています。
アタオカシキ様がそのように読んでくださったということは、この一話でヌルに共感してもらうことに成功したということになるので、私としても大変嬉しく思います。
”"自分なりに納得できるSFの形として再解釈してみたというのが、本作の一番特筆すべき実験要素であると思われます"”
ここは自分事なのですが、脳内チップやケータイというのは基本的にファンタジー作品に登場させるのは御法度なんですよね。
なので、”おおお〜!どこまで魅せてくれるのか、大変楽しみです。”
という反応をいただけたということは、ひとまず世界観への違和感を読者に持たせないことに成功したということだと考えています。
”ここも結構好きです。相場的に評価されていますよね!”
これに関しては、私の完全な逆張りですね笑。
流行りの構造ではなく、王道の物語構造で、尚且つ流行りの要素は取り入れた作品なので、実験作、意欲作としての側面がとても強いです。
”送り手が、受け手のアンテナ感度の高さを信じて、対話的に用いられている技術のお話でした。ここは、脳が興味の向く先と、書かれていることの前後が関連して見えるのか、という注意コントロール、認知を調べる段落でした。私、全体的に変なことを言っているのでしょうか……?”
いいえ、少しも変だとは思いませんよ。
むしろ私の企画説明やおまけの回答が作品のフィードバック時と比べて散漫なのは、文章を読んだ後に連想されるものと関連付けて話す癖のせいだと思われます。
ですがそこまで思いつめるということは、今回は私と似たような回答をした方が他にもおられたのですね。
ですが”脳が興味の向く先と、書かれていることの前後が関連して見えるのか、という注意コントロール、認知を調べる段落”であるならば、このようなズレが生じる場合もある。
ということを知れたという意味では成功していると言えます。
ですが今回の原因について一つ思い当たるのは、どこが主題だったか? を私が受け取れてなかったという背景があります。
今になって思えば、アタオカシキ様の主題が創作はコミュニケーションという内容だったことが理解できます。
ですがおまけの部分を読んで、”原作がある場合だと、その原作よりも、技術的にうまく作られていることが多いようです”という部分が主題だと感じた人が多かったとも感じます。
これはプレゼンなどで用いられる、主題(結論)→説明(本題)→主題(結論)の分かりやすい順番ではなく、論文などで用いられる序論(動機)→本論(説明)→結論(主題)の順番で書かれている、大学で論文を読んだことのある人だから分かる構成になっているからだと思われます。
もしそうであるのなら、これは文章が変であるかどうかではなく、論文のような文章の構造に慣れていないことに起因しているからだと思われます。
第十話『メアリーとジャスミン その①』への応援コメント
"背中で二人担ぎ、もう二人の生存者を両脇に抱えて即座に離脱した"
やはりこういうのが好きです。
"お前、そんなに強いのになんでさっきは他の試験者を助けてやらなかったんだ?"
この視点、人類学や、脳科学的な観点で深掘りされるのか、とても期待しています。
"太ももに装備していた杭を一本引き抜くと"
心持ちと、集中力の高まり、も、表されていて好きです
作者からの返信
"やはりこういうのが好きです。"
前回のフジ=モンのステータスやこの描写って、実はこの世界でもトップクラスの筋力を持っているんですよね。
"この視点、人類学や、脳科学的な観点で深掘りされるのか、とても期待しています。"
人類学や脳科学……そういえば今まではあまり考えていませんでしたが、私は分野を横断して書くために、これが特定の分野と合致してると気づいてないことがありますね。
ただジャスミンへの問いかけに関しては、深掘りすると人類学や脳科学というよりは心理学に近いかもしれません。
"心持ちと、集中力の高まり、も、表されていて好きです"
私の中ではここはスイッチを入れ替えるイメージに近いですね。
おそらく、アドレナリンによる闘争するか否かの判断が瞬時に行われる描写が好きなのかもしれません。