感動したときは……
感動したときは、その感動を言葉にしなくて、いい。
なぜならば、そもそも、我々の作り出した言葉というものの表現限界を、感動した対象たる現象が、超越してしまっているから。
確かに、言葉というのは、素晴らしい発明ではある。
しかし、無闇矢鱈に言葉にすれば、せっかくの大いなる存在を内包する現象の解像度を、下げてしまいかねない。
それでも感動を表明したいときは……
言葉でなく行動で感動を示す、行動を構成要素とする状況で感動を示す、などというように、感動的現象の観測者たる己の、在り方で示し、せっかくの高い解像度を下げないよう、努めるべき。
つまりは、具象から足を遠ざけて抽象度を上げることを、恐れてはならない。
ちなみに感動の大前提には、感動的現象に感動できる感性、審美眼、知見がある。
これまた、努めが必要。
感動というものの参入障壁は高い。
その高さが、感動の、感動たる所以。
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