2025年8月9日 19:32 編集済
本文への応援コメント
ちょっとお久しぶりです。なんかスタイル変わった感じですね。言葉のリズムへのこだわりはそのままに、ぐっと自然に読みやすい文体になっていらっしゃるような。いわゆる女装テーマの、「最初の変身体験」を扱った文章ですね。周囲にばれるとかばれないとかのサスペンス要素は控えめで、主人公の内的な心理の移ろいに焦点を当てた書き方になってますが、レールから外れる/外れないという意識を軸にしつつ、主人公の秘めたる欲望と規範意識とのせめぎあいの描写がなかなかにリアルで、すっかり引きこまれました。一応私自身、異性装をテーマにした中編も書いてますし、こういう「初めての女装」みたいな記事も少なからず読んできたつもりですが、たとえば眉カットの話とか足の話とか、単に取材したネタをそのまま使ってみた、などというレベルではなく、十分ライブ感のある描写・構成になっていて、何と言いますか、実に血の通った女装小説になっているということに ^^ 少なからず感銘を受けました。あえて言うなら、最後の「ロールを切り替えるから大丈夫」という境地ですが、女装サロンへ行く決心をすることとこの境地までは、まだ一、二段階プロセスがあると思います。そこが丁寧にかつドラマ込みで書かれていたら、もう充分どこかの文学新人賞に応募できるレベルに仕上がるんじゃないかなと。いや、何次まで進めるかどうかまでは何とも言えませんが、プロットレベルのクオリティとして。あと、最後のシーンをありのままに受け取ると、この主人公は最初のメイク体験でいっぺんに女装外出までやってしまってるんですけど、リアルの話だとこれはかなりハードルの高い話だと思います。誰か付き添うとか陰でサポートするとかのおまけがつけばアリなんですけども……などと書きつつ、いきなり最初で大冒険するって話も実際にありますがね wまあ、前半部分の精緻なリアリティとやや齟齬はあるものの、ドラマ的なラストとしてはこのシーンも捨てがたいとは言えますね。とはいえ、私としては「きっと雅さんは分かってくれる」から「エレベーターに向かって一歩を踏み出す」までの間の、省略された部分をじっくり書き込んだ完全版も、読ませてもらえるものなら、と無体なことを妄想してしまう次第です。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。忙しさから無気力な日々を過ごしていましたが、何とかまた書き始めることができました。内面の描写を気に入っていただけて嬉しい限りです。今回は、初めと終わりで主人公の気持ちを変えることを意識して書きました。血の通った女装小説! 最高の褒め言葉をいただきました。一人で外出するラストは悩みました。おっしゃる通り、一人で外出までの間にクリアしなければならない課題が山ほどあります。書くとすると、メイクアップの様子から丁寧に書きたいところでしたが、どうしても文字数が規定を超えてしまいそうでしたので、カットして、すっきり終わらせる方向を選びました。文学賞に応募できるレベルというお言葉を励みに頑張っていきます。
編集済
本文への応援コメント
ちょっとお久しぶりです。なんかスタイル変わった感じですね。言葉のリズムへのこだわりはそのままに、ぐっと自然に読みやすい文体になっていらっしゃるような。
いわゆる女装テーマの、「最初の変身体験」を扱った文章ですね。周囲にばれるとかばれないとかのサスペンス要素は控えめで、主人公の内的な心理の移ろいに焦点を当てた書き方になってますが、レールから外れる/外れないという意識を軸にしつつ、主人公の秘めたる欲望と規範意識とのせめぎあいの描写がなかなかにリアルで、すっかり引きこまれました。
一応私自身、異性装をテーマにした中編も書いてますし、こういう「初めての女装」みたいな記事も少なからず読んできたつもりですが、たとえば眉カットの話とか足の話とか、単に取材したネタをそのまま使ってみた、などというレベルではなく、十分ライブ感のある描写・構成になっていて、何と言いますか、実に血の通った女装小説になっているということに ^^ 少なからず感銘を受けました。
あえて言うなら、最後の「ロールを切り替えるから大丈夫」という境地ですが、女装サロンへ行く決心をすることとこの境地までは、まだ一、二段階プロセスがあると思います。そこが丁寧にかつドラマ込みで書かれていたら、もう充分どこかの文学新人賞に応募できるレベルに仕上がるんじゃないかなと。いや、何次まで進めるかどうかまでは何とも言えませんが、プロットレベルのクオリティとして。
あと、最後のシーンをありのままに受け取ると、この主人公は最初のメイク体験でいっぺんに女装外出までやってしまってるんですけど、リアルの話だとこれはかなりハードルの高い話だと思います。誰か付き添うとか陰でサポートするとかのおまけがつけばアリなんですけども……などと書きつつ、いきなり最初で大冒険するって話も実際にありますがね w
まあ、前半部分の精緻なリアリティとやや齟齬はあるものの、ドラマ的なラストとしてはこのシーンも捨てがたいとは言えますね。とはいえ、私としては「きっと雅さんは分かってくれる」から「エレベーターに向かって一歩を踏み出す」までの間の、省略された部分をじっくり書き込んだ完全版も、読ませてもらえるものなら、と無体なことを妄想してしまう次第です。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
忙しさから無気力な日々を過ごしていましたが、何とかまた書き始めることができました。
内面の描写を気に入っていただけて嬉しい限りです。今回は、初めと終わりで主人公の気持ちを変えることを意識して書きました。
血の通った女装小説! 最高の褒め言葉をいただきました。
一人で外出するラストは悩みました。
おっしゃる通り、一人で外出までの間にクリアしなければならない課題が山ほどあります。書くとすると、メイクアップの様子から丁寧に書きたいところでしたが、どうしても文字数が規定を超えてしまいそうでしたので、カットして、すっきり終わらせる方向を選びました。
文学賞に応募できるレベルというお言葉を励みに頑張っていきます。