その妖使い、理解不能で危険
@kivoamaw
第1話 オープニング
人は誰しも側にある脅威に気が付かないものである。
いつ自分が不幸な目に遭うのか
いつ自分が痛い目に遭うのか
いつ自分が死ぬのか
その間際に生きていることを人々は知らない。
そしてその間際の権利をにぎる人間がいることも大多数の人々は知らない。
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奏高校
キーンコーンカーンコーン
朝のチャイムが鳴りつつ、生徒達の話し声は続く。
そんな中、とある普通の見た目の男子生徒、
そんな中、クラス委員長の柳田が先生が来ないことに対して声を上げた。
「先生が来ないな....みんな!僕が今から呼んでくるからそれまでに静かにしててくれ!」
柳田が呼びに行こうとするとガタイのよい男子生徒、豪木が呼びかける。
「いいだろ柳田。真面目君らしいがまだ自由にしたいから呼ばなくていいぜ。」
「・・・はあ。品位が欠けるね君は相変わらず。僕は呼びに行くからな!!」
柳田がドアを開けようとすると、突如動きが止まる。
「あ?どした柳田、止まって?」
「それが...ドアが開かないんだ。」
そんなことを言っていると教室の床から魔法陣らしきものが浮かび上がり辺りを真っ白にする。
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光が消えると目の前にあったのは宮殿の中の風景と前に大きな玉座に座っている老人がいた。
正しく国王に相応しかった。
「よく来た。勇者よ。元に戻りたければ悪しき魔族を滅ぼせ。」
転移されても寝ていた紫雲に空虚の呼びかけがかかる。
『おい。紫雲!!』
「うんあ?なんだ鬼空王?」
『なんか場所変わってんだが何かの妖の仕業か?』
「ん?うわっ。どこここ...ってなんだあの国王みたいな爺さん。」
『話聞いてんのか!!なんかの妖の力って聞いてんだ!!』
「いや....むしろ妖の気配が全くない。まるで妖がいない世界に来たみたいな....」
「よく来た。勇者よ。元に戻りたければ悪しき魔族を滅ぼせ。」
その言葉を発した老人を紫雲はじっと見るとニヤリと笑った。
「へぇ...なんか面白そうだ。」
その妖使い、理解不能で危険 @kivoamaw
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