第4話
数年ぶりに日本で指名手配が出た件
1:日本で指名手配って数年ぶりじゃなかったっけ
2:最後に指名手配されたのは呪い使いだね
3:そんなにやばいの?
はっきりっ言って指名手配でも弱い人から強い人まで幅広くいるけど
4:今回は連続殺人犯らしい
5:連続殺人ってやばいけどそれだけで指名手配される?
6:なんでも今回は『転移』能力持ちらしい
7:転移能力なんて聞いたこともなかったわ
8:ちなここが現場ね
(画像)
9:待って俺の家近いんだがw
10:路地裏らへんではあるけど近くが人通り多いから怖いよな
11:てか『転移』って捕まえることできなくない?
12:いや『転移』するまでに時間があるらしくてその間に体のどっかを触れば阻害できる
13:はえーさんがつ
14:https://――速報!此度は問題が問題だから情報提供者に対して報奨金が支払われるらしい
15まじ?結構もらえるじゃん
16:朗報ワイニート連続殺人犯見つけに行ってくる
17:やめとけ死ぬぞ
18:ちなみに特徴とかってわかるの?
19:武器は何も持っていなくて特徴的なのは能面を付けているらしい
20:わからなすぎる
21:まあ指名手配するほどだしそんなもんでしょ
22:過去の指名手配って何人くらいいた?
23:6人くらいじゃない
24:現場に行くと不良?っぽい二人がいて片方が氷で動けなくてもう片方は止め刺されそうだったらしい
25:怖すぎ、隊員が近くにいなかったら新しく死んでたってことか
26:現場にいた隊員が(肉体系)戦ったけど傷一つ付けられなかったとか
27:ん?ちょっとまてそいつの能力って『転移』なんだよな?
28:そうやで
29:『転移』が能力だけど身体能力も高く、強いとかラノベの主人公かよ
30:実際それに近しい能力持ってるんだよなあ・・・
31:能力を複数持ってるとか?
32:あるわけねえだろカス
33:怖いおー(;O;)
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この掲示板は終了いたしました
一方そのころまた違うところでは・・・
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ソファが対面に並び間に机があり、その近くに長机と椅子がある応接室のようなところで男女が会話していた
「今話題のこいつが俺の組織に欲しい、調べておけ」
「わかりました、ですが連続殺人犯を組織に入れてよろしいのでしょうか」
「大丈夫だ、いざとなったら俺がなんとかする」
「承りました」
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「あんたひまやろ?」
「面と向かって言われるとむかつくわね」
「そこでな、横浜支部から今話題の指名手配犯に手を貸してほしい言われてるねん」
「わざわざ本部にいる私が行く必要あるんですか?」
「なんでも能力が『転移』らしいんよ」
「まあ・・・わかりました」
「ほなじゃあ今から行ってもらうで!」
「えっちょっと!今からはさすがに―――」
side大翔
「指名手配ってまじかよ」
「まあでもやめる気ないんですけどね」
「てことはこれから強いやつと当たる可能性があるのか、武器とかほしいな」
ここで大翔は気づいた、思わず席を立ち頭の上に光った電球が見えるくらい。
「錬金術で武器作ったらいいんじゃね?」
そうときまればすぐ実践するのが大翔。今日の能力で一つだけ選びそれを錬金術にする。
「にしてもどんな武器にしようかな、やっぱ無難なのは刀とかだよな。いやけれど銃とかも強いよな」
悩みに悩んだ大翔はある武器に決めた。
「うん、これだな」
頭の中で決めた武器を思い浮かべながら創造していく。大翔が選んだ武器は
「長くていいな」
二刀流のロングナイフだった。
「ナイフってどうしてこんなにかっこいいんだろうな」
そんなことを考えながら自問自答をして夜がやってきた。
大翔は指名手配された今迂闊に街に出ると痛い目を見るんじゃないかと考えている。
「まあでも武器の性能も確かめたし行ってみるか。まあ最悪距離とって転移で変えればいいし」
行くことを決めた瞬間。
「ぁっ!ぐぁ・・・ああああ!」
とてつもない頭痛が大翔の身を襲った。
説明するのも難しい頭痛がどれほど続いただろうか気づいたらなくなっていた。
「今のは?まさか能力の代償とか言わないよな・・・」
なぜ大翔が疑っているかというと『異能がある世界で』では能力の代償など書いていなかったためいまさっき大翔を襲っていた痛みが分からなくなっていた。
「代償と仮定して話をすると一日後くらいに急に来たな。もしかしたら代償じゃない可能性もあるし今日能力を使って明日確かめてみよう
転生前の大翔ならこんなこと絶対にしなかったし焦っているはずなのだが転生したおかげかどんな状況でも冷静に慣れていることに大翔は気づいていない。
「もう時間だし行くことにするか『転移』」
また前と同じように足元から魔法陣が浮かび上がり輝く。
輝きが強くなり収まったらそこには誰もいなかった。
「今日は違うところに来てみたが良さそうな奴いるかな」
前回戦った場所は恐らく人とか居そうだからという理由で違うところへ来ていた。といっても場所は違くても大通りからはそこまで遠くないためいま範囲を広げてパトロールしてる隊員に見つかる可能性があるため何とも言えない。
ちなみに今の大翔の服装は前と同じフードを被り能面を付けてパーカーの中にロングナイフを二本入れている。
「普通に今日も路地裏へ行こうかな」
そう考えた時。
「きゃあああああ!!!」
近くで女性の甲高い声聞こえ大翔だけじゃなく周りの人たちもなんだなんだとその場所へと視線を向けている。
「なにか面白そうだな、よし!行ってみよう。肉体系」
小さくつぶやき2つ目の能力を選ぶ。
夜で当てってもなかなか人が混んで思うようにいけないため大翔は大きく跳躍し近くにある家などの上に乗りながら屋根の上を経由していってくと女性の声が少しづつ近づいてくる感覚がある。
「お前らぁあ!動くな!少しでも動いたらこの女を殺すぞ!」
近くで中年くらいだろうか強面の男が包丁を持ち女性を人質としてとっていた。
近くに店があるため金をとろうとしている強盗か何かかだと思われる。
「どうしようかな、助けてもいいけど裏路地いったほうが面白そうではある」
はっきり言って面倒ごとに巻き込まれそうと考えている大翔はおとなしく引いて治安部隊に任せたほうが身のためだと考えている。
「よし!任せた!」
こういうのは治安部隊の仕事と考え屋根から飛び立とうとしたとき。
「ぐぇえ!・・・」
現場に背中を向けて飛び立とうとした大翔だったが急に周りの声が静かになり疑問もった。
「なんだ?なにかあっ――!」
「なにかあったのか」そう言おうと思って体と視線を向けるとそこには上半身と下半身が分断している男の体が合った。
「っっ!?」
とっさに口を押え冷静にと内心で言い聞かせながら分断したやつを探す。
すると少し放たれたところに普通の男がいた。
なんだ普通の男かと内心が考えているが、大翔の本能があいつが犯人だと伝えている。
それから五分ほど時間を取り落ち着きあいつと会わなければいいと考えながら裏路地に向かうことを決意する。
「まあ治安部隊が来てもロングナイフの試し切りすればいいか」
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