ジャズピアノがよく似合う、軽妙洒脱かつ"本格"SFアクション!!

最初は静かな調べで始まりますが、話が進むごとに作者さんの筆が乗り、読んでいる私たちの心にも熱いものが滾り始める――そんな一作です。

会話がとにかくお洒落で、重厚なストーリーに花を添えるとともに、本格SFならではの取っつきづらさを払拭し、どんどん先が読みたくなりました。

バトル要素が大きく主人公のルックが立ちまわるシーンだとシリアスに寄りそうなのですが、ほんわかキャラのエルデを出すことで絶妙にバランスが取れていてとてもよかったです!!

「平和のセレモニーまで歌姫を守り切ること」というストーリーの根幹も、風呂敷が広がりすぎた感じがなく、なおかつ名作「ボディー・ガード」を彷彿とさせる王道ストーリーで、最後まで飽きることなく読めました。
主人公の属する組織にエルデを加えたメンバーで、また違った物語もできそうな予感!

その他のおすすめレビュー

相沢泉見さんの他のおすすめレビュー275