読み進めるごとに、「ミステリー好き」としてのハートをくすぐられました。
「密室なんて非合理」とか「それな!」と共感度MAX。本当にミステリーの世界では密室とかって定番だけれど、「完全犯罪」とかやる上では非合理極まりない。
普通に考えたら「容疑者が不特定多数いるような都会の雑多な中」ででも殺せばいいものなのに、わざわざ「容疑者が数名に絞られる状況」を作り、その中で殺人を実行する。
なんとも挑発的とも言える犯人。だが、そこがいい!!
ミステリーには各種の様式美がある。そして、「ロマン」がある!! そして更に、「愛」がある!!!
本作はそんなロマンや「愛」がピンポイントで詠まれていて、「そう! それそれ!!」とニヤリとさせられること間違いなしです。