この世界は80億人のパラレルワールド

 この世界は80億人のパラレルワールドである。なぜなら、私が見ている世界と他の人が見ている世界は全くの別物だからだ。


 例え話をしよう。私は神が居ると信じている。だから、神霊写真を見た時、これは神が存在する証拠になる。だが、神は居ないと信じている人間が見た時、神霊写真は機械の故障で出来た合成写真となる。


 分かるだろうか?同じ写真を見て違うモノだと認識しているのだ。


 では認識の違いはどこから生まれたのかだが、それぞれが信じている世界観から来ている。神が居ると信じたか、居ないと信じたかの違いだ。つまり、世界をどう見ているかによって世界の認識が変わるのだ。

 だから、同じ世界を見ても80億人の世界観が違えば80億通りのパラレルワールドが出来上がってしまうのだ。


 私たちが意識を共有していない時点で世界はパラレルワールドだったのだ。


 この世界を定義する権利は各々に有り、他人の世界の定義を変える事は不可能だ。私が、ここで神が存在する事が真実だと書いても他の人が信じなければ、その人の世界に神は存在しなくなる。

 私が神と定義した見えない何かは、否定した人の世界では存在しない事に成るのだ。


 私の世界を変える事が出来る唯一無二の存在は私だけであり、あなたの世界を変えることが出来る唯一無二の存在はあなただけなのだ。決して他人では有り得ない。それは創造神でさえそうなのだ。

 というか、我々が創造神の一部で同レベルの権限を持っているのだから、それぞれが認識している世界での絶対的な権力は、本人だけが持っているのだ。

 ただし、何でも好き勝手に設定変更できるわけではない。世界の共通認識の部分、目に見えている世界で起こる事は基本的に創造神の管轄だ。宇宙空間、恒星、惑星、衛星、植物、動物、微生物に対して設定変更は出来ない。

 私たち意識が設定変更できるのは共通認識ではない部分、つまり目に見えない世界だけなのだ。死後の世界や霊界がそれに当たる。これらは、目に見えないから自分だけで設定変更が可能なのだ。


 ゆえに、極端な話あなたが望めば異世界転生は出来る。ただし、今のこの世界に影響がでないことが絶対条件で、多くの異世界転生では死ぬ事でこの条件をクリアしている。


 また、夢とは自分だけの仮想空間と呼べる代物だ。だから、あったかもしれない未来を体験する事や魔法がある世界に転生した自分を体験する事も可能だ。


 現実が辛く苦しいから異世界へ逃れて楽しく生きたいのなら、死んでみるのも良いかもしれないが、辛く苦しい理由が何なのか知らなければ異世界に行っても同じことになる。

 この世界では人は必ず死ぬのだ。それまでの間に、自分が何故苦しんでいるのか原因を突き止めて、幸せに成る方法を知ってから転生しても良いのではないだろうか?

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