会えない2人って切ない。それが立場が違う2人だったら、なおさら。同性の恋人たちだったら、なおさら。いくつものなおさらを飛び越えたご褒美がこの物語だったと思います。夜空にきらめく星が目に浮かぶようです。ごちそうさまでした。満たされました。
なかなかの逢瀬ができない男の子たちの甘酸っぱい恋模様。織姫と彦星に心を重ねつつ、はっきりとした思いを伝える彼のイケメンっぷりに、乙女心(なんであるんだよ)がきゅんですね。かわいらしさと少しの寂しさ。東京の喧騒から離れた先にある星々の輝き。細やかなシチュエーションで描かれる世界観が、雰囲気をより盛り上げてくれています。