熱を測ってくれる。水分補給を手伝ってくれる。熱が下がるようにいろいろお世話してくれる。そんな風に看病される時間が嫌いな方はいないでしょう。
熱を出してしまった「君」が心配になって来てくれたのは、幼なじみの女の子。
朦朧とする中で優しく包み込もうとする彼女の声が、心地よい眠りへいざなってくれます。熱が少し下がっても完治するまでお世話は続き、そばに寄り添ってくれるヒロインを愛おしいと思う気持ちが増していきます。
体調が良くないときに聞いたら風邪がぶり返してしまいそうなほど、多幸感がもたらされるASMR。
堪能した後の頬の熱さをいたわってくれる方を募集せずにはいられません。
これぞ甘々だ、と満足感が凄まじかったです。
熱を出してぐったりしている主人公(聞き手)。そんな自分のことを優しく看病してくれるヒロイン。
もう、何から何までお世話をしてもらえます。ひたすら甘やかせてもらえます。
それも、ただ甘やかすのではなく、「普段からの信頼感のある関係性」が伝わってくるのがとてもいいなと思いました。
優しく優しく看病しつつ、普段とは違う顔を見せて、ちょっと素直な感じになって語ってくれる。
良い伴侶を得られている感、ものすごい安心感。自分がいい人生を歩んでるなあ、とか幸福感で満たされます。
その上で、ラストの展開がまた良かったです。
優しい女の人にひたすら甘やかされるだけでは終わらず、ちゃんと「感謝のお返し」をするチャンスも得られるという。
「お世話される側」も幸せだけど、「お世話する側」も間違いなく幸せ。
その両方のハッピーを味わえる、素敵な激甘作品でした。