第25話2025.10.20-21 心の拠り所を整える
ミルタザピンを服用しはじめて一週間が経った。情緒はいくらか安定して、毎日泣くことはなくなったし、比較的眠りやすくなり、仮眠を取ったり、遅くとも午前5〜6時ごろには眠れるようになってきた。
それまで朝9時まで眠れなかったり、ひどい時には一睡もできないまま昼過ぎまで起きていたりしていたことに比べれば、それだけでもずいぶんと楽になった。
食事量はいつもよりちょっと増えすぎているなという自覚があり、食べ過ぎには気をつけなくてはならないが、今のところは体重40.5kg、BMI17.3なので、ひとまず43kg、BMI18台までは許容範囲とすることにしたい。本音を書けば40kg台のままを維持したいのは山々なのだが。
しかし、温暖化で年々冬の寒さが厳しくなる一方の今、ある程度栄養を取らないと冷えてしまうし、日々の家事の遂行にも支障をきたすことにもなりかねない。
現に暖房をつけるほどではないが、寒さを感じつつあるここ数日、私の機動力は段違いに落ちてしまっている。
これまでは拒食によるパワーで家事をしてきたが、そろそろモードチェンジをしなくてはならないだろう。
今日も食洗機を回し、食器の手洗いをして、洗濯機を回して洗濯物をたたんで、リビングの片づけて、その他の細々としたタスクもこなした。私は家事は決して得意な方ではないが、それでもやらなくては気が済まないので、どちらかというと家事は好きなのだと思う。
パートナーからは謝意を伝えられて、そのこともうれしかったし、こたつでいただいた、パートナーの作ってくれた豚骨鍋と〆のラーメンは美味しかった。
こうして食べ物を美味しいと思えることそのものがありがたい。私は持病やら薬の副作用やらで食べ物の味があまりわからなかったりするので。
こたつを今年も出したことで、愛猫・冴ゆの分離不安も少しばかり和らいできたようで、夜鳴きをすることが少なくなったことも心身の負担を軽減することにつながっている。
これもこたつをセットしてくれたパートナーに対してありがたいの一言に尽きる。
それから夜にAHMAD TEAのEnglish Breakfastと、TWININGSのピーチ&オレンジのフルーツティーが届いた。
これらの品々はルピシアからの乗り換えとして購入したもので、パートナーは日々私が淹れているAHMAD TEAのダージリンティーにも慣れてきたとのことだった。
節約のことをどうしても考えざるを得ない時勢なので、致し方ないこととは思うが、どうしても胸の内にほろ苦さが残ってしまう。
今月分のお小遣いが入ったらその範疇でルピシアの紅茶を買えればいいなと思っているが、推しのThibaut Garciaの新譜も出るし、気になっている本も多いので、後回しになってしまうかもしれない。
先日ほしいものリストを紙に書き出してみたところ、一点2、3000円を超える書籍や音源などが多数となってしまって頭を抱えている。Spotifyをやめるという決断が妥当だったのか、どうしても考えてしまうが、手元に音源が残ることを考えると、再開したいとは今のところは思えない。
無論利便性から考えればサブスクリプションで音楽を聴くことは理に適ってはいるのだが、それではひとりのアーティストを網羅的にじっくり聴くという試みができないので、この両者の体験は質的に異なるものだなと改めて思う。
いずれにせよ食事量がそれまでより増したことで、物欲も承認欲求も落ちているのはいいことだと思う。この荒れ果てた時代に、それらが暴走することはやがてさらなる心身の深刻な不調を招きかねない。
なんにせよできる範囲で食べて寝るしかない。体が資本とはよく言うが、困難な世の中にあっては、まさに体のコンディションを十全に保っておくことが精神の拠り所となるのだろうと思う。
作業用BGM:Alice Sara Ott/The Chopin Projact・The Films/sings from the past
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