第23話じっくりと手帳が書けない時にマンスリーダイアリーや、一筆箋を活用する

 持病の症状の影響で、全身にストレス性の疼痛が出るようになり、手帳に向き合ってじっくり時間を取って書くことが難しい日々がつづいている。

 ストレスが原因のため、痛み止めが効かないのも厄介で、今のところは向精神薬を服用して、体を冷やさないようにして、じっと耐えるほかない。

 フラストレーションが溜まるばかりだが、これも病状が落ち着くまでは仕方のないことなのだろう。2015年から手帳やノートを書いてきて、その間にはさまざまな困難に見舞われる中で、それらに触れられない時間もあった。

 近年だと、保護猫だった愛猫・冴ゆがまだ生後二ヶ月で我が家にやってきた時には、もちろん手帳を書くゆとりなどなかったし、それからも親戚絡みでさまざまなトラブルがあり、手帳にじっくりと向かえる日も、一行も書けない日々も乗り越えてきた。

 特に私の愛用しているロルバーンのLサイズのノートはとにかく広い。マスキングテープを使っても「腰を据えて書く」のが基本になるので、弱っている時にはなかなか時間をとって集中して書くことが難しい。

 そこで代わりにマンスリースケジュールのみを備えた手帳や一筆箋が活躍している。マンスリーダイアリーは今のところ三冊を使い分けている。

 母艦となるミドリのカントリータイム花柄のマンスリーダイアリーには、服薬・通院記録や、外出した日の記録、運動記録、家計にまつわることなどを記入している。弱っている日はとにかくこれだけ見られればOKという手帳があると助かるのだ。

 他二冊は、創作記録用のロルバーンダイアリーLサイズと、読書記録用のセリアの花もよう手帳だが、ロルバーンダイアリーは弱っている日はマンスリーページだけ書き込むことが多い。

 そこには進捗と完成した作品のタイトル、情報収集やネタを作った記録などを簡潔にまとめている。どうしても情報量は多くなるが、その点ロルバーンダイアリーのLサイズは広々と書き込めるので利点が大きい。

 付属しているフリーページには創作の進捗やネタメモ、インプットしたもののログなどをまとめることもあるが、これはゆとりのある時に限って書くようにしていて、自分に書くことをできるだけ強いないようにしている。

 読書記録用のセリアの花もよう手帳は、気分が塞いでいるとなかなか本を読むゆとりがなく、焦燥感につながりがちなので、最低限の確認に留めている。

 読書記録はマイルドライナーや記号を使って、読んだ本・読んでいる本・再読本とを分けていて、さらに紙の本(P)と電子書籍(D)、Kindle Unlimited(K)の頭文字を使ってそれぞれ分けている。こうしておくと、マンスリーページをざっと見るだけでも主要な読書に関する情報が概観できるのだ。

 セリアの手帳で、なおかつ書き込みスペースがあまり広くないことから、どれほど使えるだろうかと一抹の不安はあったものの、文庫本のサイズよりやや小さめなサイズ感と薄さは使い勝手も良く、疼痛を抱えた身でも扱いやすい。

 さらに最近活用しているのが一筆箋で、こちらは買ったり、ルピシアの通販にかつてはついていて、おまけとしてもらったまま保存していた一筆箋を用いている。

 サスティナブルなライフスタイルが提唱されて久しいが、モノを無駄にしないという点でもエコに少しばかり貢献できている気がするし、何より見栄えのいいデザインのものを使うと気持ちの底上げにもなる。

 用途としては、先にも書いてきたように、ダンボールを切り出して作った自分用の伝言板、イメージボードを活用して、タスクや創作のアイディア、進捗度合いなどを一筆箋に書いてマスキングテープで貼っておく。

 終えたタスクでいっぱいになった一筆箋は、それぞれライフログ用のロルバーンノートや、創作用のロルバーンダイアリーに貼る。それがそのまま記録になるのだ。

 紙も捨ててしまえばごみになってしまうが、それをそのまま創作用のロルバーンダイアリーのフリーページや、総合的に使っているロルバーンノートに貼ると、ごみではなく有用なメモへと変わる。

 以上のことをまとめると、マンスリースケジュールだけを収めたダイアリーや、一筆箋などを使い、書くスペースの容量を減らすことで書くことのハードルを下げて、同時に書いた一筆箋をノートに貼ることでノートも無理なくつづけられる仕組みを作っているということになる。

 持続的に書く仕組みを作ることは、闘病生活を送る上でも、積みロルバーンを少しでも減らす上でも欠かせない。これからも試行錯誤をしながら、紙とのより良い付き合い方を模索していきたい。

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