第8話「地割れ!?叫び!?地獄の根性高校、全力絶叫スパイク!!!」

どん底高校、全国大会ベスト16進出!

喜ぶのも束の間、次なる対戦相手が発表される。


相手校:


🔥私立・地獄根性(じごくこんじょう)高校バレー部🔥



キャッチコピー:

「技術不要、気合1000%!体育会系の終着点」



試合前、会場に異様な圧が満ちていた。

観客席の半分が応援団で埋まり、全員坊主、全員叫んでいる。


\「オラァァァァ!!!」/

\「気合入ってんのかァァァァ!!!!」/

\「水なんか飲むなァァァァ!!!!」/


ミライ:「なにこれ!? 応援団というか……修行道場!?」


トオル:「プリン投げたら殴られそう……」



対戦メンバー紹介(バレーという概念が崩壊し始めてる)



🧱キャプテン:鬼瓦 炎(おにがわら えん)


・ポジション:全ポジション(“心でカバーできる”らしい)

・必殺技:根性スパイク(叫びながら打つと空気が割れる)

→ 声量でボールの軌道が見えない。



💥副キャプテン:怒吼 雷蔵(どこう らいぞう)


・サーブ時に叫び声で風速15メートルを発生させる

→ 観客席が毎回吹き飛ぶ。



⛓️謎の男:闇修行中(なまえ:不明)


・誰も本名を知らない。

・一言もしゃべらないが、試合中に床を殴って地割れを起こす。


ミライ:「もうバレーっていうか災害……!!」



試合開始!


鬼瓦キャプテン、サーブ前に叫ぶ。


「この一球に!俺の人生!命!親の仕送り!彼女との別れ!全部かけるぅぅぅ!!!」


イサム:「重すぎるだろッ!!!!」


——そして放たれたサーブは、音速を超え……


\ボールが消えた!!/


田所:「俺の腹筋でしか感知できなかった……!」


ミライ:「どんなセンサーだよ!!!」



対抗作戦:「冷静とプリンの間」


作戦会議でミライが提案する。


ミライ:「アイツら、全部“熱さ”で攻めてくる!だったらこっちは真逆!冷静&甘党で対抗よ!」



トオル → 試合中に冷蔵庫からチルドプリンを取り出す

イサム → サーブ前に無言で微笑む(心理戦)

田所 → 筋肉で氷の結晶を表現

スズキおじさん → ひたすら水分補給(根性と逆)


\観客「なにこの静かすぎるバレー……⁉」/



激突!叫び vs 無言


鬼瓦キャプテンが叫ぶ!


「俺の気合に!お前らの魂が耐えられるかァァァァァ!!!!」


イサム、無言でレシーブ。


\ピシィッ!!!/


なんと、レシーブの瞬間に床にヒビが入る。


田所:「おい……イサムの冷静、逆に怖いぞ……!!」



そして終盤——


闇修行中が、ついに動く。


——ドゴォォォォン!!!!


床を叩いた瞬間、会場の床が2センチ浮いた。


ミライ:「うわああああ!!! 地震のスパイクって何!?」


観客:「揺れてるけど面白いからOK!!!」



ラストラリー!


どん底高校、ギリギリのチームワークでトスを繋ぐ!


ミライ:「イサム、いけぇぇぇぇぇ!!!」


イサム:「……静かに、でも激しく……プリンのごとく!!」


ズガァァァァァァンッ!!!


——床が割れる寸前、逆転スパイク成功!!!!


\どん底高校、まさかの勝利ィィィィィ!!!!/



試合後…


鬼瓦キャプテンがイサムに肩をたたく。


「お前、気合じゃない……でも、お前の中のバレー、確かに熱かった……」


イサム:「……俺、ルールよく知らないけどな。」


鬼瓦:「そこが強ぇんだな……!(納得)」

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