第二恋




君は気付いているだろうか?


君の事をずっと想っている男がいる事を


初めて会ったのは中学生の頃


入学式で出会った君は


まるで春風のようだった


爽やかで眩しいくらいの君の笑顔


僕は一瞬のうちに 君の虜になった


『好きだ』と伝える事が出来たなら


この気持ちも少しは楽だろう


だけど僕には その勇気がなかった


君に好きな人がいると知った時


僕は全てを失った


初めての恋は僕から『好き』の言葉を奪った


君は本当に春風のよう......


優しく そして残酷に


僕の気持ちの全てを奪ったまま...


空っぽの心は埋まらない


どんなに、どんなに詰め込んでも


カラカラと風が吹き抜ける


これほどまでに人を愛する事が出来るだろうか?


再び、春風は吹くのだろうか?


今度は通り過ぎぬように......




#詩 春風は吹き抜けた

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恋詩 深夜 幻夢 @sin-ya03

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